ホームズにもロマンスあり?

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 ワトスン先生が書いている通り、ホームズは女性嫌いです。女性の依頼人もいたわけですが、どんな美女や貴婦人に逢っても「ワトスン、女性は君の役割だ。」などと突き放した言い方です。
 しかし、シャーロック・ホームズのファンには女性も多く、当然ホームズにもロマンスを、と願うファンもいるわけです。
 
 ローリー・キングの「シャーロック・ホームズの愛弟子」シリーズはホームズ女子のあこがれを描いたような作品です。
 主人公のメアリ・ラッセルは若く聡明な女性で女性嫌いなはずのホームズの弟子となって共に事件解決に活躍します。まだ女性の地位が低かったヴィクトリア時代において自立した女性としてメアリは大変魅力的です。
 そして、そしてなんと!!シリーズのなかでホームズと結婚してしまいます!!まさにホームズ女子の夢ではありませんか。

 セナ・ジーター・ナスランド作「シャーロック・ホームズの恋」はそのものずばりの内容です。
 ホームズも過去に胸を焦がす恋をしたことがあった。しかも、それが歴史上有名なバイエルン王フリードリヒ二世の謎に満ちた変死と関係していた!という驚きのストーリーです。

 ホームズが唯一、心を動かした女性として「あの人」オペラ歌手のアイリーン・アドラーを主人公とした作品もあります。
 キャロル・ネルソン・ダグラス「おやすみなさい、ホームズさん」題名はアイリーンが登場する正典「ボヘミア王の醜聞」の有名なせりふから来ています。
 ひょんなことからアイリーンの家に転がり込むようになったペネロピ―という女性の視点で描かれるアイリーンの冒険です。正典の登場人物たちも登場し、ビクトリア時代の女性の風俗が描かれて、華やかな作品です。

 そのアイリーンとホームズの間になんと子供がいた!というのがアビイ・ペン・ベイカー「冬のさなかに」です。
 女子大で教鞭をとるホームズの娘、マールの活躍がワトスン役の教え子フェイの視点で描かれます。謎解きミステリとして、楽しめる作品です。

シャーロック・ホームズの愛弟子 (集英社文庫)/ローリー キング

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シャーロック・ホームズの恋 (ミステリアス・プレス文庫)/セナ・ジーター ナスランド

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おやすみなさい、ホームズさん 上 (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)/キャロル・ネルソン・ダグラス

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冬のさなかに―ホームズ2世最初の事件 (創元推理文庫)/アビイ・ペン ベイカー

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