ホームズの贋作では、「聖典」に基づきながら、色々変わった設定で書かれているものがあります。
 最近有料テレビで放送されたテレビシリーズの「エレメンタリー」ではワトスンは女性でしたし、評判になっているミュージカル「シャーロックホームズ」でも、同じくワトスンは女性です。
 いわゆる探偵の助手「ワトスン役」である、ワトスンが女性というのはドラマや舞台に花を添える意味でもありかな、とは思うのですが、もし、ホームズが女性だったら…。
 ブリッジズ「わが愛しのワトスン」(春野丈伸訳 文芸春秋)はなんと!ホームズが実はルーシーという名の女性であった、という作品です。
 ホームズが女性であったなら、同居人のワトスンはそれに気が付かなかったのか?まず、どうして女性のルーシーがシャーロック・ホームズとなったのか。この本ではその無理難題ともいえる設定を見事クリアしています。
 かっこいい探偵にあこがれる方には向かないかもしれませんが、こういうパスティシュもあるのだということで、紹介しました。


 わが愛しのワトスン/マーガレット・パーク ブリッジズ

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