来年の4月から
小樽市で 合同墓碑埋葬の受付が始まるので
行って受付して
叔父と叔母を 小樽の墓地の中にある
合同墓碑に埋葬することにした
小樽
母方の祖父母の生まれた町
祖父は明治33年
祖母は明治37年に
生まれた。
祖父は 南樽 と言われる 南小樽
今は小樽築港と呼ばれるあたりで
曾祖父は富山県から財産を持って小樽へ来て そこで材木問屋を始めた
とても大きな材木問屋で
栄華を極めていたそうだ
祖父は3人兄妹の末っ子
兄とは一回り離れてたそうだ
その兄が博打で両親亡きあと材木問屋を潰してしまい
祖父は中学を途中で退学
でも英語が話せたので 一流の映画配給会社へ就職することができたそう
祖母とはお見合いだったらしい
昭和3年に母が生まれ
その3年後 昭和6年に叔母が生まれた
叔父が教えてくれた
俺が小3の時な、ある家に連れて行かれてな、そこにおばさん、あんたらのばあちゃんがいてな、赤ん坊抱いてて
その赤ん坊があいつよ と叔母を指差して
そしたらな、おばさんが言うんだよ
この子は将来のお嫁さんだからね
って。
俺はショックでなぁ〜 お嫁さんが決まっててしかも赤ん坊だぞ?
9歳も下の。
だけど 好きだった人が他の男と結婚してしまって もうどうでもよくなって 許嫁でもなんでも連れてこい!って気持ちになってな、
そしたらあれもあの頃、結核で死ぬかもしれないって言われて。
その時 死なれたらどうしようって思ったんだよ。
でも元気になってくれたからな、こうやって結婚できたんだよな……
と。
叔母が21歳の時 2人は結婚
死が二人を分かつまで の62年間の結婚生活だった叔父と叔母
叔父は常々
俺より先に死ぬな と言ってたそう。
だから 見送れた事は良かった、と泣いていた叔母
叔父の遺骨をずっと家に置いていて
そばにいた叔母
叔父の死から今日でちょうど9年。
祥月命日です…………。
今頃は天国で2人で仲良くいてくれてると思います
来年
いいことも 嫌なこともあった小樽の地に
2人を還します
小樽で生まれた2人
小樽で安らかに眠ってくださいね