呆ける……とは | こーしのひそひそ話

こーしのひそひそ話

乳癌に罹患 心臓弁膜症 と病気持ちですが 心までは病気持ちではありません!明るく毎日生きてくための吐き出し!北海道で生まれ育った還暦ばーさんのぐだぐだブログっす



介護施設に連れてこられた男性


認知症で家族も手に負えなくなり

施設に体験入居してもらうことになったが


その初日 施設に入った途端



なんだ!ここは!帰る! 

と言って外へ行こうとした

職員がみんなで慌てて なだめ

ホールへと案内


その間も


俺をどうする気だ! 何なんだここは!

と怒鳴りまくって 他の入居者の方々も部屋から顔を出すほど大騒ぎ


それでもなんとか過ごしてもらい


寝る部屋へと連れてったら


二人の職員(男女)に 

俺をここへ閉じ込めるのか!帰る!家へ帰る!と言って暴れて


男性の介護士さんが抑えても 暴れて


女性介護士さんを殴った



センター長さんも 帰すしかないですね

と言うので ご自宅へ送って行ったら



家にいた娘さんが


父親の顔を見た途端 手で顔を覆って泣き出した


娘さんの手や顔には 青あざがあった



父さん…………どうして…… と言ったきり 泣いてしまった



介護士さんが


実は 施設内でもかなり暴れられまして 職員が殴打されまして それでやむなく お連れしました……


そうは言っても やせ細り アザだらけの娘さんを見てると


このままではダメだ と思った介護士は


その日はとりあえずご自宅にお戻りいただきましたが 解決法を探して
なんとか入居してもらうよう我々でも手を尽くしますから と言って



それから医師や介護士たちと話し合いを重ね



男性の事をもっとよく調べる事にし、


大工さんだったこと、奥様を早くに亡くされ 一人で娘さんを育てて来たこと等 考慮し

どうやれば ここに気持ちよくいてもらえるかを考え



あることを閃いたそう。


それは 必要の無い 大工仕事


認知症の方でも ずっとやってきた事は体が覚えてるそう。


なので 仕事、と言って また施設に来てもらい

庭で使う 棚を直していただきたい、という名目で 再びお連れしてきた


なんだ お前ら こんなのも直せんのか! と言って 持参した道具箱から

必要なものを取り出して 取り組んだ



そして 見事に棚を直して


そのお礼に と食事をしてもらい

お風呂にも入ってもらい


疲れたでしょう?こちらでゆっくりしてくださいね!とお部屋へ案内して


横になってもらったら そのまま眠ってしまったそう。



そして それから 家に帰る!とは言わなくなり


介護士同伴のもと、施設のちょっとした棚や 台車等 直すように。



すると 暴力はなくなり 落ち着きを取り戻し



穏やかに過ごせるようになっていった




面会に来る娘さんも 驚くほど


昔の父に戻ったようだと言ってたそう





介護士さんのSNSに投稿されてた記事でしたが


これと同じようにしてたデイサービスをテレビで見たことがありました



そのお年寄りたちが昔、得意としてたことや仕事にしていたことをデイサービスでやらせたら



車椅子で通っていた方が

今はご自分で歩いて来るようになったり


軽い認知症だったのに 症状が全く出なくなった、ということで取材を受けてたのを見たんです



それを母と一緒に見てたんですが



母が 


私なら 施設に入ったら クシ持って

入居者の髪をやってるかもねぇ〜と笑ってました



ボケる事の1番の原因は


やりがいを取り上げてしまうことではないかと思います


危ないから 歳だから とやめさせたら



人はボケてくるんだと思いました



年寄りこき使ってぇ!と言われても


ボケ防止の為だ!となんでもやらせてないとダメ、ってことでしょうね



隣のおばちゃんは80歳



でも パークゴルフに毎日自転車で行ってます


冬は 毎日歩いて運動しています



自転車、コケないようにね?気をつけてね? 転んだら大怪我するからね?

と言うと


ゆっくり行くから大丈夫よ!と笑っています



やめさせたらボケるから 何も言わずにいるんだろうなぁ〜


おじさんも マスクを二重にして散歩に毎日出ています



そして 喧嘩した向こう隣の家との間にポール立てたり 溝ほって そこにコンクリート平板立てたり



嫌がらせやってます笑


ま、それもボケ防止かな、と黙認してます




いづれは行く道



私もボケないよう 気をつけようっと!