きのうのことのようだ………
でも あの日から もう35年もの月日が経ったんだ…………
初めてのお産
何もかもわからないまま望んだ出産で
15〜16日にかけて
私は21時間苦しんだ……
そして 難産
お腹の中の娘は 心拍数が下がり
私の陣痛が起こるたび
娘は心拍が 鼓動が少なくなっていて
私が痛いと娘も辛かったんだな………
難産の中 吸引分娩という方法で
無理やりこの世に引きずり出された長女
16日の夕方四時過ぎ……
仮死状態だった
すぐさま 蘇生法をされたらしい
なかなか 泣き声がしないから
諦めかけた
(ああ、お腹の中で……死んじゃったのか……)と、思った
でもその直後に 泣き声がして
看護師さんたちが 泣いた!良かった!元気だわ!と叫んだのが聞こえた
とにかく助けるのが先で
男なのか女なのかさえ 見る間もなく
命優先だった
今、きれいにして来ますね! と分娩室から出ていこうとする看護師さんに
どっちでしたか?と私が先生に聞いたら
先生が 男か?女か? と聞いた
おんなのこ!と叫んで 看護師さんが出ていき
先生が
女のコだった!当たったね!とニコッと笑ってくれた
8ヶ月のときに 超音波でどっちか聞きたかったのに なかなか教えてくれなくて
でもカルテに ♀? と書いてくれました
そんなお産をしたせいなのか
翌日 病室に連れてこられるはずの長女は
いっこうに来ず
代わりに私がナースステーションに呼ばれました
別室に案内され そこにいたのは
小児科の先生でした
『お子さんですが、昨夜から、呼吸音がおかしくて先程レントゲン撮影しました、見てもおわかりになると思いますが肺に穴が空き、左肺が圧迫されてる状態です……なので保育器に収容して、抗生物質の点滴を投与しています。なのでお子さんは入院扱いになりますね……』
目の前が真っ暗になりました
どうしてでしょうか? と聞いたら
お産が重く 仮死状態での出産だったんですよ、で蘇生処置の際に 一気に肺に空気が入ったため、気胸を起こしたんですね……
という説明だった
なので 早くお名前をつけて、保険証の申請してくださいね
じゃないと実費になってしまいますから
………… これが35年前の今日の出来事でした
保育器の中で苦しそうに息をしてた長女
ガラス越しに見て 私はとにかく泣いてました
私のせいで こんなに苦しい思いをさせてると思うと 辛くてつらすぎて
私が立ってる横に 見知らぬ女性たちが 他の赤ちゃんの家族だろうけど
あらぁ〜保育器の中の赤ちゃん、色、真っ白だねぇ〜どこ悪いんだろうかねぇ〜可哀想にね〜助かるんだべか
この言葉を聞いて すぐに病室へ戻った
私が泣いてたので 他の人たちが心配してくれて きっと良くなるって!と言ってくれたっけ…………
あの日から35年
保育器の中にいた子は
旦那さんと二人の子供に囲まれて
元気で東京で暮らしています
当時の 斗南病院の産婦人科病棟の皆さんのおかげで
長女 元気です
ありがとうございます🙏🙏🙏🙏🙏