肺を見たとき
一瞬で
これはまずい…………と医者じゃないのに
そう思った。
これから検査して出てくるであろう結果は、
だいたい 見当はついた
そして今日
本当にその通りとなった しかも
予想より 辛いことだった
末期の肺がんです
リンパや、胸膜、大腸にも転移してます
PET の検査の画像は
無情にも ガンの箇所を光らせていた
もう、手術も 抗がん剤も 放射線も出来ないくらい
ステージ4だろう。
ただ 先生は、ガンの性質を見て、それに合う薬を飲んだら
進行は少しだけ食い止める事が出来ると思います。
年齢が88歳と高齢なので、可能性としては、2~3年これから生きて行けたらいいかな?
と思います。
どうしますか?お母さんには どう伝えますか?
と聞かれたので、
末期とは、言わないでください、
でもガンだとは、話してください。
で、肺のカメラで、細胞をとって どんなガンなのかを調べてから、
薬を考えましょう と言ってください。
とお願いしました
イケメン先生は、わかりました そうしましょうか。
と言って、ひとまず私たちは、看護師さんに呼ばれたことにして
外来の待ち合いにいた母のところへ。
私と嫁さんの京ちゃんは 知らん顔して
母と先生のところへ。
母に話した先生、
検査は受けたくない と言い出す母。
もう、ガンならそれでもいい
倒れたらはいサヨナラで それでいいです!
と言う。
仕方ないから
倒れて はい、サヨナラ出来ればいいよ?
苦しみもがいてたら?
それでも先生たちは検査をしてなかったから、なぜ苦しんでるのかわからなくて
どうしたらいいのかってなるんだよ?
だから ちゃんと検査して、お薬出してもらって、好きなことしていればいいんだよ?
どうやら 入院、手術!と思ってるようだ。
………ママ…………もう、それも出来ないんだって。
進行を遅らせる薬を飲みながら
残された時間を過ごしていくしか
ないんだよ。
何歳になっても
例え 孫がいる歳でも
母の 末期ガンの宣告は
辛いです
でも ……………子供のいない弟が 心配です。
マザコンで 母も 離さなかった弟。
どれだけショックを受けるか
親になったことがないから、いつまでもガキんちょのまんま
なにかと言えば ママ~!と泣いてた弟が
嫁さんの京ちゃんは とても不安がっています
私には、娘たちがいるから、
でも弟は、子供がいない
心の支えが何もないから
どうなることやら…………
今は、ただ 母が 苦しまないよう、辛い思いをしないよう
命尽きるその日まで 穏やかに過ごしてもらいたい
それだけです