速報ランキングで
子供を失っても普段通りに働いてるのは、すごいね
というのはどうか というのが載っていた
友人は結婚が遅かった
34歳で、父親になった
奥さんは、三歳年上
高齢出産に加え 肝炎もあったのでハイリスクなお産で
生まれた娘さんは未熟児で
肺がうまく機能せず 幼稚園に上がるまで
酸素ボンベを常に付けていた
それでも すくすく育ち
小学校に入学
運動会や、参観日と 充実した日々を過ごしていた…………
あの日までは……
初めての学芸会を間近に控えた11月23日
前日までなんともなかったが
新しく開店した大型店に家族で行った時に
パパ、寒い、と訴えた娘さんは
高熱を出し すぐに市内の救急病院へ行った
診察を待ってるあいだに 意識がなくなり
その病院では手に追えず
札幌の病院へ運ばれたが
その日の夜 わずか7歳で亡くなった
あまりの急な出来事に
私も旦那も 信じられなかった
娘たちも 嘘!と信じられなかった
とても元気になって 良かったと言っていた矢先だった。
亡くなってから
もう13回忌になる。
生きていたら20歳になっていた
そのあと 友人たちは引っ越し、犬を飼い、
普通に暮らしているが それは世間に向けた顔であって
家に帰れば
すぐに仏壇の娘に会いに行き
いつか再会する日まで待っててな と話してるのだ
泣かない日などなかった
辛くない日などなかった
それでも 生きてる限り、
生きなければならないのは、娘さんのためだろう
俺たちが笑って普通に暮らしてるのが
娘への供養だからね
そういって涙を流した彼の顔が
いまだに忘れられない
すごいんだよ、だから。
一番の苦しみを経験してるのだから。