粒の塊
物体と名をつけて
絵を描いてきましたが
これは粘土でできており
粘土は砂の粒の集まりで
指の赴くまま
感じるまま
私が美しいと思える姿になるまで
こねていきます
形をつくること自体であらわせない
ものとして色をもってきたいわけですが
この作業をしていますと
形はちがいますが
太古の昔から土器で
生活用品を作ってきた人たちのことを
思います
雨
イメージでは
雨＝哀しみ
でしょうか
私は雨を好みます
雨＝恵み
と感じているからです
雨は自然現象のひとつで
流れるもの
やがて河となり海へつながる･･･
雨を哀しみととらえると
辛い感情が抑えられなくなると思いますが
哀しみの連鎖に自分が巻き込まれた時
同じ哀しみを他人に与えないこと
私にはそれは絵を描くことでしかできません
雨は生き物にとっては大切な恵みですから
雨の日には肝に銘じる日なのだと
感じます
今も苦しみの中にいる人
哀しみの中にいる人を
想うと
何もできない自分に腹を立てつつも
芸術を見つめ
美を見出すことで
哀しみの連鎖を食い止めることができると
信じて
描き続けるのでしょう
記憶
小さな塊の絵を使い絵を制作していますが
小さい頃の記憶がそうさせるのかもしれない
幼い頃、熱を出すと必ず見る夢
岩を砕いてその破片を更に小さく砕いていく･･･
小さくなったはずの欠片はまた大きくなり
またその岩を砕く。
延々とその繰り返し
夢なのか幻覚なのか
熱にうなされる時の記憶のわりには
いつも鮮明で
熱のある時はその「岩砕き」に専念したものです
あの岩が何を意味しているのかは
わかりませんが
今、あの岩の破片のような物体を
見つめていると
延々と繰り返すあの夢を思い出します
粘土でできたあの物体も
その他のあらゆる物を
より深く見つめて形をとらえていきたい
今はそんな絵しか描けないのかも
しれません
色を探す日々
展示も終わり
また色を探す日々が淡々と始まりました。
私が見出せる美といえば
まだまだ小さいものばかり
この場合の小さいとは
価値のことであり
本当に小さく美しいものを見つける力は
まだ私にはないのでしょう。
しかし追い求めなければならないもの
芸術の世界は深く、広く
まだまだ経験が少ない私には
少々恐れを感じるほど。
それでも魅力的な世界でもありますので
逃げ出すことなくしがみついていかなければ
ならないのでしょう
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小さな私という器には
感情を流し入れるべき存在が
不可欠
しかしそれは人としてだけであり
空になった器をさらに枯渇させてこそ
見出せる美があるのです
それこそ私の求める芸術
何もないように見える物に宿るもの
今は潤いへの欲望と戦っている
油絵を始めてから１５年間
抑えてきた感情をまた押し殺すように
抑えるにはあまりに若さが足りない
（あるいは若すぎるのか）
何もないものを描くことが難しくなる
きっと芸術は私を裏切らずに
姿を見せてくれると信じて
描き続ける
「物体 展」ありがとうございました
ご来場くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。
そして会場をお貸しくださいましたギャラリーの皆様
３日間大変お世話になり、ありがとうございました。
よりそう様に共感していただけました方々
別々の方向を見ながらも同じ空間を共有してくださった方々
この１室で起ったすべての出来事も
１枚の絵にできるよう
今後とも制作してまいります。
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喪失感を覚えていたこの頃の制作を
指摘され
失うこと
消えてゆくこと
もとの状態に戻ること
純粋な状態を保つことは難しい
空虚、
混沌、
消えるときの激しい一瞬が恐ろしくも
魅力的に感じる時
個の自分からの視点ではなく
宇宙から自分を見つめるような
達成感を描ける気がします
自分は時と共に消えうせても
そういった感情は絵として残していけるのでしょうか
難しいと感じられる方
すみません
私の言葉での表現が稚拙な為ですので
お気になさらず
絵は自由にご覧ください
感じてください
｢物体展」開催中
「物体展」はじまりました
きれいなギャラリーですが
廃屋のような雰囲気が出せましたね
いろいろな構図の写真を撮ってますので
３日間でいろいろな展示をしてみようかと。
廃材アート＆似顔絵もやってます
■物体展■
11/30-12/2
D.F.G 2-E
11:00-20:00
３日間 在廊
物体展
■物体展■
11/30-12/2
D.F.G 2-E
11:00-20:00
３日間 在廊
この物体（objet）は
私が作り続けてきたもので
キャンバスと同じくらい
土台となってくれる存在です
物体に彩色をすることで現れる
様々な模様は
人の内面に存在する感情のようなものであり
見る人はそれぞれの中の感情を
読み取り感じると思われます
私はただ色を探すのみ
怖れ、悩み、不安
快楽、喜び、安堵 など
感情の種類が豊富なことと同様に
色も豊富なのです
ただ色を探れば探るほど
私から感情が無くなるような感覚があり
開放的でもありながら
欠落していくような
日々、妙な感覚を覚えております
会期中は在廊いたしますが
一般的な会話が成り立つかに
自身はありませんので
悪しからずご了承ください
入場無料です
絵はご自由にご覧いただけます。
廃材アート
ダンボールで作ります
高さ２ｃｍほどの小さな家
手のひらサイズの城
ダンボールを３枚に剥がし
表面を壁に
中面を木の葉などに使います
展示期間中も制作の予定です
■物体展■
11/30-12/2
D.F.G 2-E
11:00-20:00
３日間 在廊
オブジェの制作
「物体」と呼んでいるオブジェを５３個制作しました。
ものを見ないと絵を描けない私にとっては
大切なオブジェです
形も様々でなければ
線を得られない
しかし統一感のあるこの物体には
なにが宿っているのか
まだまだすべてを見出してはないのでしょう
■物体展■
11/30-12/2
D.F.G 2-E
11:00-20:00
３日間 在廊
