構想から約1年が経過し、やっと役者は揃った。(物も人も)
 

遠州天龍焼の山口剛先生に制作を依頼してあった

壺形の陶器製キャビネットが焼き上がり、

6/15にTom's labに納入された。

従来、手作り品では不可能と思われていた

歪みの無い平面や高い寸法精度が得られている。

流石、芸術性と論理性を兼ね添えている山口先生だからこそ出来る技だ。

 

ちなみに、遠州天龍焼は、単一的な特徴の作品作りに拘らず、

色々な材料や手法を駆使して幅広い表現力を持つ作品を作ることを

モットーとしているとのこと。

 

実は数日前に、

4月に発売された新方式のカートリッジの試聴で

発売元の澤田弘社長のお宅に伺っていた。

 

その時に、

澤田さんから山菜の天ぷらと手打ち蕎麦の話題から山口先生の話が出て、

妙なところで繋がっていることが分かった。

 



新方式のカートリッジについては、先日、

静岡新聞や中日新聞でも取り上げられ話題となったが、

開発者は宮司正之さんで・・・

 

実は、

開発当初にはTom's labも少し協力させて頂いたことがあり、

そのカートリッジの素晴らしさは熟知していた。

耳を疑うほどの瞬発力と情報量の多い音や、

高いSN比は今までのカートリッジでは味わったことが無かった。

 

 

その様な繋がりで上記3人にTom's labの試聴室にお集まりいただいた。

3名とも公知な方であるので、

集合写真はマスクを外して撮影し、

且つぼかし無しで投稿させていただいた。(了解済)

 

このスピーカーで採用している音響設計のポイントについては、

長くなるので次回に譲るが、

組立が完了して測定・試聴したところ、

全ての設計ポイントがシミュレーション通りに働き、

ほぼ無調整で今回の試聴会となった。


というか、

音響特性や音質は予想を超えていた。

臨場感や爽快感などの無指向性の良さは勿論のこと、

素直に伸びた高域とそのエネルギー感。

8cmフルレンジとは思えない十分に伸びた低域。

フルレンジだからこそ得られる説得力あるボーカル。

 

山口先生が持参してくれたお菓子にも驚いた。

「月まで3km」というお菓子。

遠州天龍焼がある浜松市天竜区月に向かって走っていると、

「月まで3kmと」いう道路標識がある。

菓子箱には、

この標識と月(Moon)が薄暗い風景としてイミシンに描かれている。

新潮社から出版された同名の小説からイメージしてヤタローが開発したとのことで、

三ケ日みかんを練りこんだベイクドチーズケーキだ。

これがまたうまい!