オーダーメードのマルチアンプシステム:タイプTは

6chのフィルター回路と8chのデジタルアンプを搭載している為、

TWとMid WOはネットワークを介したバイアンプ駆動となる。


以下の仕様でタイプT用のネットワークを製作しました。


         Mid WO:ALTEC 406-8C 低音用ショートホーンボックス
             Fc=180Hz-24dB/oct High pass filter
             Fc=800Hz-12dB/oct High cut Network
            2chパワーアンプでバイアンプ駆動
         TW:EXCLUSIVE ED-915 木製ホーン
             Fc=800Hz-12dB/oct High pass Network
             Fc=11.5kHz-12dB/oct High cut Network
             -7.7dB固定抵抗アッテネーター
             2chパワーアンプでバイアンプ駆動


マルチアンプシステム:タイプTの概要回路図

 


NW内部構造

 


NW外観

外装には一升桝を採用

 

2020/6/16 以下を追記

デジタル・マルチ・アンプDA504MとDP504Mを使用した

Mid WOとTW用のネットワーク最終仕様

 

当初の計画では、

Super TWのカットオフ周波数(11.5kHz)に合わせて、

TW用NWに11.5kHz-12dB/octのハイカットフィルターを形成していたが、

TWの5~8kHz辺りの音圧が高いという特徴を考慮し、

4.7kHz-6dB/octに変更した。

 

アッテネーターも実態に合わせて計算上の減衰量を-7.7dBから-11dBに変更した。


同時にDA504MにおけるSuper TWのカットオフ周波数を11.5Hzから10kHzに変更し、

TWとのつながりを確保した。


また当初は、

Super TWの設置位置をTWのドライバー位置に合わせてており、

TW用ホーン上面の角を丸め、位置的な干渉を出来るだけ避けていたが、

試聴位置がずれた時の影響を無くすために、

TW用ホーンの横に位置変更した。

 

これにより、アンプゲインATTを-2dBから-3.5dBに変更した。


下図は最終的なシステム図


 

 

試聴は、例によって渡辺貞夫のCDであるが、

今回は最近入手した「SADAO 2019 Live at Blue Note Tokyo」。


全般的には少し肩の力を抜いた演奏だが、

SAXの存在感が半端ない。

また、Drs等各楽器の立ち上がりや解像度も特筆もの。

録音品質のレベルは日本ではトップクラスか。


DA504MとDP504Mは、

高音質・忠実再生をコンセプトとするDA502の基本ユニットを使用しているが、

改めて解像度の高さに感動。