Model T-3をT氏の2階のオーディオルームに運ぶと、

想定していたWOが

ALTEC 515-8GHP 8Ω 104dB/W・mから

ALTEC 604-8H 8Ω 103dB/W・mに

変わっていた。

つまり、同軸2WAYのWO部分のみを使おうという考えである。


WO:ALTEC 604-8H 8Ω 103dB/W・m
SQ:GOTO SG-370 + ALTEC 1505B multicellular horn

(or GOTO S-400horn) 16Ω 116dB/W・m
TW:GOTO SG-17TT 16Ω 113dB/W・m

 

早速、完成したネットワークModel T-3に各スピーカーユニットを繋ぎ、

聴きなれた女性ボーカル曲を聴く。

SQは逆相接続で、

各ATのレベルは、まずは想定されるレべル差、

SQ:-13dB、TW:-10dBに設定。


1505B multicellular hornの効果で部屋全体が

広がり感たっぷりのライブ会場になっている。

立って聴いていたT氏も、

いつも聴いているGOTO S-200 hornとの違いに驚いていた。


若干高音が足りないと感じたのでSQとTWのATを少しずつ上げていき、

いつもの簡易音響測定器PHONIC PAA3Xでピンクノイズの応答を確認した。


まだまだTWのレベルが足りない。

結局、TWのATをMaxにした状態でほぼフラットになった。
この状態での測定結果は以下の通り。
WO


SQ(horn:1505B multicellular)


SQ(horn:S-400)

TW


TOTAL(horn:1505B multicellular)


TOTAL(horn:S-400)


400Hzのディップは、SQの配置(上下と奥行き)の問題と思われる。

 

NWとしては想定通りFc=500Hz、5kHzが実現できている。

 

最初に繋いだアンプは300B Push-Pull管球式アンプ。

若干低音がもたつき気味だったので、

前回Model Tのチェク時に使用したRussia Militaryの小型送信管を使った

8W Push-Pull管球式アンプで試聴。

 

低音もタイトになり、中高音のバランスも良い。

改めてこのアンプのすごさに感激した。


もし、この小型送信管の流通に問題なければ、

電源などを小型化して商品化すれば、

結構話題になるのでは・・・と思った次第。


その後はレコードによるアナログ音源を堪能。

T氏はCDよりもレコードの方が好みのようだ。

 

Model T-3の最終チェックが終わり、

部屋の外を見ると、

何やら鉄で出来たゴツイ物体が見えた。

T氏はこの物体を傘立てに利用していたが、

実はこれはWEのトーキーシステムのスタンドだと言うことが分かった。

上に映写機をセットし、

その下に巨大なターンテーブルがあり、

直径40cm位のレコードをフィルムと同時にスタートさせるらしい。

このレコードは内側から外に向かって溝が切られている。

 

更に、帰りに1階のガレージを覗くと、

なんとモーガンが・・・

 

T氏の好奇心は果てしなく続く・・・