浜松市I氏からオーダーをいただいている
スピーカー・ネットワークModel I-2 の回路構成の検討

WO:16Ωパラ接続(8Ω) Fc=500Hz -12dB/oct
SQ:16Ω Fc=500Hz -12dB/oct、High through
TW:8Ω Fc=10,000Hz -18dB/oct   
という条件を設定。 

通常であればSQにもHigh cut filterを搭載するが、
今回は2440の10,000Hzから急峻に音圧が下がる特性と、
I氏が求めるこのスピーカー・システムの音の方向性から、
High cut filterを搭載しない構成とした。

この条件からネットワークのコンデンサーとコイルの定数を導き出すと、
WO側
 L1:4.7mH、C1:37uF
SQ側
 C2:10.7uF、L2:5.4mH
TW側
 C3:1.3uF、L3:0.1mH、C4:4.0uF
 
この定数に、
I氏が所有するオイルコンとトロイダルコイル(前回投稿)を当てはめて検討した結果、
以下の様な回路構成を導き出した。
 
Model I-2回路図
イメージ 1

足りない部品は
L1-2:2.5mH
C2-2:5.6uF
L2:5.6mH
C3:1.2uF
L3:0.1mH
C4:3.9uF
TW-ATT
セメント抵抗8Ω

 

次に構造検討

特大のLC素子を如何に配置するか・・・
前回のModel Iの構造を参考に検討の結果、
以下の様な構造を考えてみた。
上面外観図
イメージ 2
 

構造三面図
上面図
イメージ 3
 

側面図
イメージ 5

正面図
 
イメージ 4
 

入力インプットはDayton Audioの
バインディングポストBPA-38G、
各スピーカーユニットへの配線とWOのインピーダンス切替用には
SATO PARTのネジ式端子台ML-1-12Pを使用。
アッテネータは上板のセンターにSQ用とTW用を配置。

サイズは376mm×330mm×124mm

ちょっとしたパワーアンプ位の大きさになってしまった・・・続く