なりたい姿ベクトルコーチ
やまにし まりこです。
昔々おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは芝刈りに山へ
おばあさんは洗濯に川に
行きました。
このセリフで始まるドラマ。
こんな形で始まる昔話が
日本にはどんなに多い事だろう。
向田邦子の脚本ドラマ
「阿修羅のごとく」の再放送を
NHKBSで始まっています。
まさにこれはリアルタイムで見ていたのですが
このドラマの良さを私は高校生なのに
解っていませんでした。
凄い凄いと話題になって
いたにもかかわらず
その重さを、怖さをこの年齢になって
解ったというのもあります。
4人の姉妹の会話のリアルさ
話の飛び方
浮気の現場の目撃
伏線の置き方、提示する画面構成
その俳優さんの行動に
すべてヒントがあって
繋がっていく、、、。
ヘンゼルとグレーテルが
道に迷わないように
道に置いていくもの
それが脚本やドラマ作りの
面白さなのでしょう。
先日亡くなった八千草薫さんの
多分50代のドラマです。
私もこのドラマの彼女の年齢になって解ることが
山ほどあって。
こんなに怖いホラー
とまで
解説にはありました。(笑)
昔から仕事をする女性に対する
風当たりは強く、
私の叔母はどちらかというと
いしだあゆみのような感じでした。
私の母は、八千草薫の立場で
その姉妹の喧嘩をつぶさに見ていた
あの高校生時代を思い出して、
誰も結局は悪くはないけど
どうしても生きているだけで
傷つけている部分や
専業主婦の多かった時代の
女性の重さ、
正義感とは何か?
を感じていました。
昔々おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは芝刈りに山へ
おばあさんは洗濯に川に
行きました。
この女性観男性観に向田さんも
モヤモヤ、イライラなさっていたのが
解りました。
この羽目殺しの窓のような
感覚のまま、社会は変わらないのか?
男女ってそういうものなのか、
お寿司で卵焼きしか食べない母
どんどんマグロを食べちゃう長女
烏賊を父に勧めなかったり、
寡黙な父を
火木曜日仕事に行っているので
科木な人と称して駄洒落としてみたり。
そうそう家族って分かり合えてそうで
全くずれていたり、
相手を思うあまりに
相手の領域に土足で上がり込んで
あなたのためを思ってという大義名分を
振りかざしてみたり、、、。
男女を仕事を家庭を役割、生き方を考えた時に
明るく太陽の方向から見た作品が
ドラマ「逃げるは恥だが役にたつ」
月のダークサイドから描いたのが
ドラマ「阿修羅のごとく」だ。
男女の家族のドロドロした部分を
「ほらほら、魚をさばくとこういう
グロイ内臓もあるよねー」
と、見せつけっれている感じだ。
これも現実だよねーって。
明日も続きが見られるので
是非録画をお勧めします。
私たちはいつまで
桃太郎のおじいさん
おばあさんをやらなくてはいけないの?
そんな向田邦子さんのテーゼが見えて
ありがとうが言いたくなりました。
読んでくださって、ありがとうございました!