4月は忙しかった…

 

社労士事務所の繁忙期は4~7月。

年末調整のある年末も忙しいが、社労士試験の前の数か月が忙しいため

受験勉強中はとてもストレスがたまる。(今年は受けないからまだいいが。)

社員の入退社が続く3-4月。そして 5-7月は労働保険の年度更新、算定…、

とルーティンワークに加えて発生する季節業務で怒涛のような日々が続く。

 

社労士事務所での勤務ももう4年が過ぎた。

慣れてきた反面、色々と不満を感じることも多い。

給与計算は正確にできて当たり前。間違ってたらクレームが来る。

顧問先は自社のミスには寛容、こちらのミスは不寛容。

また、営業の人には営業成績という分かりやすい指標があるが、

自分の顧客を維持するには 日々地味な手続きや給与計算、

そして季節業務を黙々とこなすことが大切。

目立った評価を得にくい側面もある。

そして ありとあらゆる問い合わせへの対応。

いや、それはウチじゃない、税理士さんに聞いてよ…などという場合も多い。

あるいはネット情報も当てにならず、顧問先でも調べつくしたあげく

解釈の分かれる難しいことを聞いてくる、なんてことも。

いろいろ個性的な社長さん、お客さんが多いので、顧客対応もなかなかに難しい。

 

一方、これからのAI時代を考えると、社労士に聞いていたことなんて

チャットGTPが正しく答えてくれる世の中になっていく。

そんな中この問い合わせ業務、コンサル業も求められるものが変わっていくと思う。

 

現状への不満も未来への不安もあるが、仕事自体は好きだし、

顧客から感謝されるとやっててよかった、と気分が上がることもある。

 

さて 仕事の詳細はともかく…

 

他を知らないので何とも言えないが、小さな社労士事務所の形態というのは

だいたい先生が1人、そして事務員が数名という感じじゃないかと思う。

うちの事務所もそんな感じである。

そんな中 1人辞める人が出そうな状況になっている。

その人は 所長のやり方についていけないという風なことを言い始め、

色々と問題のある態度をとったため、結局折り合いが悪くなってやめることに。

社労士事務所は所詮は個人のワンマン会社なので所長と合わないというのは致命的。よい所長さんだったら ラッキー。所長と合わず、考えに従えなければ

やっぱりやっていくのは難しいんだろうなと思う。

所員も大事。少人数だから一人の与えるインパクトが大きい。

平和だったはずなのに一人変わり者が入ると所員間のパワーバランスが崩れ、

所長の扱いの不公平さも相まって、穏やかそうな表向きとは異なり

誰も信用できない状況に。

そして少人数でやっているので1人辞めると影響が大きい。

ますます忙しくなってしまう。この繁忙期になんてこった…と愚痴も出てしまう。

 

昨今、 人生100年時代と言われるようになり

ライフシフトや学び直しなどが取り沙汰されている状況である。

私も「50代一人起業」とか「50代はこう生きよう」、

「50代からは好きなことを仕事にしよう」などという、

100まで生きることを前提に(いや、実際100歳は難しいと思うけど)

いろんな本を読んでいる。

やっぱり誰かの人の下で働くということはそれだけ我慢をしなきゃいけないので

最終的にはやはり 1人で起業して自分の力でやっていけるようになりたいなと思う。

人に使われる人生は嫌だという風に思い始める50代も多いのかもしれない。

これまでそのように過ごしてきたから、もういいよね、と。

煩わしい人間関係、上の人間との関係、そして誰かのための利益。

そういうものから解放されて、年金とこれまでの蓄えと、

自分ひとり食べるに困らないくらいの仕事をして

豊かにストレスなく生きて行けたらどんなにいいかと思う。

 

そのためにはまず誰が何と言っても 社労士試験に受からなくてはいけないのだが

とりあえず今年はお休みの年。

じっくり考えて、自分はどうやって生きていきたいのか、

起業するのか勤め続けるのか、

あるいは仕事以外の何かを探すのか、考えていきたいと思っている。

 

今年の社労士試験を見送ることにして、勉強一辺倒でなく過ごしていると、

いつ死ぬかもわからない人生、社労士試験なんてもうあきらめて、

ほどほどの賃金で使われる仕事をしていても、

旅に行き、趣味にいそしみ、気の合った友人と楽しく過ごすのもいいなと

思ってしまう自分もいる。

これって逃げなのかなー泣き笑い

 

会社の中でまたもや起こった人間関係のトラブルによる退職騒ぎを目の当たりにして

自分のこれからの会社生活、仕事人生をあらためて考えさせられることになった。