ジャジーな濃い夜を。崎谷健次郎「もう一度夜を止めて」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日は崎谷健次郎「もう一度夜を止めて」(1987年リリース) です。





この曲はシチズン「LIGHT HOUSE」のCMソングとして起用されました。


初期の崎谷健次郎作品は、崎谷さんによるセルフ・プロデュースではなく、作詞家として多くのヒット作を生み出すようになっていた秋元康さんとのダブル・プロデュース体制を敷いていました。デビュー当時に秋元さんが崎谷さんに付けたキャッチ・コピーは「崎谷は憂鬱だ」というもので、当時の音楽シーンに一石を投じるかのようなものでした。デビューからしばらくは作詞が秋元さんによるもので、その後セルフ・プロデュースを行うようになると幅広い作詞家に作詞をお願いするようになります。


この曲も秋元さんによる歌詞で、別れる男女の最後の夜を表現したものとなっています。


「時間を忘れるように 窓のシェイド 羽根を傾け」



窓のシェイド(シェード)

ここで男女は最後の夜を迎えようとしています。長く付き合った二人。しかし互いに未来が見えなくなってしまい、別れを決心します。迎えた最後の夜は窓にかかるシェードを伸ばして誰にも見られない二人だけの空間を作ります。

「腕を組んだ細い肩に 長い髪が震えていた」

女性は腕を組んだまま動きませんが、同時に少し震えており、最後の夜になるのが本当は嫌なので、別れを惜しむかのように悲しみで震えているのだと推測します。すなわち男性から別れを切り出して、女性は泣く泣く受け入れたような状況なのだと思います。

「もう一度だけ 夜を止めて」
「あの日をこのまま抱きしめたい」

せめてこの夜だけでも、時間を止めて二人だけで過ごしたい。女性はそう思っているはずだし、心のなかでは男性も少なからず思う節はあると思います。そしてこのまま抱きしめていたいと思うのです。

ピアノとストリングス、ベースと打ち込みドラムにパーカッションというシンプルな構成に、間奏にサックス・ソロが入っています。ピアノバラードですが、ジャズの雰囲気を醸し出しています。作曲は崎谷さんによるもので、アレンジは崎谷さんと武部聡志さんの共同アレンジによるものです。

この曲を最初に聴いたのはもう15年近く前、高校生だった時でしたが、とてつもなく良い曲だと思ったものです。ジャジーな雰囲気で濃い夜を過ごしたい方は是非。