「DOCTORS 〜最強の名医〜 FINAL」を見終えて。 | よねともが気ままに思うブログ

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「相棒」感想は完全にサボり気味で、相棒ファンの方には申し訳ありません。今回は私が好きな医療ドラマの感想を。


沢村一樹さん主演のテレビ朝日系ドラマ「DOCTORS 〜最強の名医〜」が2011年の連続ドラマから足掛け11年。1月3日(火)の放送を持ってファイナルを迎えました。



「FINAL」のワンシーン。左が相良浩介役の沢村一樹さん、右が森山卓役の高嶋政伸さん。

「DOCTORS ~最強の名医~」は2011年10月に木曜ドラマにてスタートした医療ドラマで、「HERO」「ガリレオ」「龍馬伝」を書いてきた脚本家・福田靖氏によるオリジナル作品でした。物語は東京医療大学で辣腕を奮っていた天才的な外科医・相良浩介(沢村一樹さん) が、1年の休職を経て1番に声を掛けてもらった堂上総合病院の勤務外科医として赴任するところから始まります。この病院は民間病院ながら地域1番の大規模病院ですが、慢性的な赤字経営に悩まされていました。また、外科医・森山卓(高嶋政伸さん) をはじめとした外科医や、あまり患者へ心を開かない看護師など、病院内部でも大きな問題を抱えていました。そんな堂上総合病院に相良が赴任。相良は患者に対して非常に親切で、「患者さんのため」が口癖と化すほどの良心的な医者ですが、裏ではモラルの低い医者や看護師に対しては恫喝をも辞さないほどの策略家の一面も持ち合わせていました。そんな相良と森山の対立、そしてより良い堂上総合病院にするべく策を講じて動く相良、そして何よりも患者を助けるためのオペスキルが超一流の相良の腕、森山の決して憎めない人間性など、とても練られた作品、そして医療ドラマとして本格的に作り込まれた作品ともあり、多くのファンを獲得し、成功した作品でした。連続ドラマとしては2013年と2015年に続編が作られ、スペシャルドラマとしては2013年、2015年、2018年、2021年の4度に渡って制作され、沢村一樹さんの代表作に、高嶋政伸さんにとっては役幅を広げる転機ともいえる作品となりました。

私は連続ドラマでこのドラマがとても好きで、全ての回を欠かさず見た数少ないドラマでした。同じテレビ朝日で「DOCTORS」の1年後にスタートした米倉涼子さん主演の「ドクターX」も好きな作品ですが、「DOCTORS」の方が個人的には好みで、「DOCTORS」の方を年一でやって欲しかったくらいでした。しかし、堂上総合病院の院長・堂上たまきを演じた野際陽子さんが2017年に逝去されたこともあって連続ドラマの続編制作が出来なかったこと、そして沢村さんが「DOCTORS」の成功で多くのドラマで主演を務めることになり、かなり多忙になったことも含めて、スペシャルとして落ち着き、今回の「FINAL」に至ったのではないか、と思われます。

今回の「FINAL」は、既にたまきから院長職を引き継いだ森山が、週刊誌の「医療用ロボット」が導入されたという記事を目にして、堂上総合病院にロボットを導入して、その操作技術を自分がマスターすると宣言することから始まります。しかし、導入費用には2億4000万円もの巨額な費用を投じないといけないため、森山はメインバンクの「東京よつば銀行」へ事務長・桃井正一(小野武彦さん) と共に訪れます。しかし、融資課課長の花村玲子(石田ひかりさん) は難色を示します。そこで花村が提示した条件は「相良浩介を院長にするのであれば融資をする」というものでした。ライバルである相良を院長にするという提案にかなり嫌がる森山。しかしこれでは融資が通りません。そこで桃井が「ならば相良先生を副院長にします。もし万が一、森山院長が問題を起こした場合は即刻、相良先生に院長を交代させます」という提案をしたことで、融資を得てロボットを導入します。そして、ロボットを開発・販売するメーカーで研修を受けた森山は、メーカー勤務の皆川琴美(菅野美穂さん) と出会います。琴美は堂上総合病院の総合診療科・皆川和枝(伊藤蘭さん) の妹で、あれよあれよとお見合いにまで発展したことで皆川は猛反発。森山と琴美は意気投合します。

今回の「FINAL」もとても面白かったです。森山の変人さを怪演出来るのは政伸さんだけですね。でもちょっとずつ成長する姿は見ていてホッコリします。そして相変わらずの相良の策士ぶり。見ていてスカッとします。ラストには相良と宮部佐知(比嘉愛未さん) との関係も無事終息。全てにおいて大団円になった気がしました。忘れてはならないのはたまきを演じた野際さんの存在。写真で頻繁に登場したり、クレジットにもスペシャルサンクスでクレジットされるなど、やはりこのドラマには必要不可欠な方だったなと再認識しました。

FINALでしたが、またやってほしいな、と思いました。