1月8日の外国為替市場では
前日からのドルを買い戻す流れが強まって
ユーロ/ドルが一時1.2200ドル割れの水準まで下落。
結果、11月初旬から形成していた上昇チャネルの下辺を
下抜けるここととなった。
一日だけの動きでは、確たることも言えないが
今後同チャネルを明確に下放れ
さらに21日線をも下抜けることとなれば
当面は1.2000ドルの節目が意識されやすくなると見られる。
足下のドル買いは、相当に積み上がっていたドル・ショートを
目先的に解消する一時的な動きと見る向きも少なくはないが
果たして、本当にそうなのだろうか?
「この動きでドル安トレンドに変化が生じたと見るのは早計」
との見方もあるが、個人的には過度なドル安の流れは一巡したと考える。
8日の米10年債利回りは一時1.11%台まで上昇。
確かに、少々オーバースピード気味ではあるが
もはや1.0%未満の水準には戻りにくい。
米債利回りの上昇が続くと
いずれ米株価が一旦調整となる場面も訪れよう。
とはいえ、少し長い目で見ると米株価と米債利回りの上昇が
同時進行する可能性も大いにある。
今回の「バブル」のスケールは過去最大になっておかしくない。
歴史を紐解けば、バブルは繰り返すほどスケールが大きくなる。
米国経済が壮大なバブルの様相を呈するようになる局面で
なおも「リスク選好のドル売り」などという条件反射が
通用し通用し続けるとは考えにくい。