見えないお金の流れを整える ― 心の家計簿(仮) ―
おはようございます。
《灯の森》に訪れてくださってありがとうございます。
先日の“今週の1枚”では【吊るされた男(The Hanged Man)】を通して、
“静けさの中で本質を見つめる時間”の大切さに触れました。
その記事をまとめている最中に、ふと心に浮かんだのが今回のテーマ、
【心の家計簿(仮)】です。
家計簿といえば『収入と支出の管理』。
でも――
ここで提案したいのは、
数字ではなく“心の動き”を記録する家計簿。
お金を通じて、自分の本音や価値観と向き合うための“小さなノート”です。
家計簿をつけてもお金の不安が消えない方へ、
数字の裏にある“心の声”を聞く新しい簡単な方法を提案します。
💡 心の家計簿とは?
「何のために使ったのか」「その時どう感じたのか」「結果どうなったのか」
までをそっと書き留める“心の記録帳”です。
- ストレス解消でカフェに寄った → 「ほっとした」ならOK(自分を整える投資)。
- 不安からの衝動買い → 「なんかわからないけれど、ワクワクしてきた」ならOK。
- 同じ衝動買いでも、「不安が強まり後悔した」なら見直しのサイン。
つまり、“買ったこと”が良いか悪いかではなく、
『その行動があなたをどう感じさせたか』が大切なのです。
感情の流れを丁寧に見つめることで、心と行動のバランスが少しずつ整っていきます。
✏️ 書き方の例(フォーマット)
ここでは、【心の家計簿(仮)】の書き方例をご紹介します。
スマホのメモアプリでも、手書きのノートでもOK。
大切なのは、“数字の裏にある感情”を可視化することです。
【心の家計簿(仮)】 スマホメモ例
スマホのメモアプリを使って、買ったものと気持ちをひとこと記録。
- 外出先でもサッと書けるので続けやすい。
- 感情を絵文字で表すと、後で見返したときに気持ちの変化が分かりやすい。
【心の家計簿(仮)】 手書きノート例
手書きならではの温かさが感じられ、自分と向き合う時間にも。
- 色ペンを使って気分ごとに記録しても◎。
- “思ったより満足”“次は控えたい”など、短い一言でもOK。
【記入例】
日付/出来事:10/15 カフェでひと休み(¥680)
その時の気持ち:☕ ほっとした(◎)
数日後の気づき:小さなご褒美で集中力が回復。リズムが整った
日付/出来事:10/16 雑誌(衝動買い)(¥980)
その時の気持ち:💭 モヤモヤ(△)
数日後の気づき:ほぼ読まずに後悔。次は“立ち読み+メモ”で十分
日付/出来事:10/18 友人へのプチギフト(¥2,000)
その時の気持ち:💖 うれしい(◎)
数日後の気づき:相手の笑顔で自分も満たされた。良い循環を実感
🌱 続けるコツ
- 完璧を目指さない:毎日でなくてOK。気づいた時だけで十分。
- “気持ち中心”で書く:「嬉しい・安心・モヤモヤ・後悔」など一言でも◎。
- 週末に3分だけ振り返り:「満足」「後悔」「学び」に印をつける。
この“ふりかえり”が、【吊るされた男】のメッセージである
内側を見直す時間へと自然につながっていきます。
💬 こんな人におすすめ
- 「なぜかお金が減っていく…」と感じる
- つい衝動買いしてしまう
- お金に罪悪感や不安を抱えやすい
- 心と暮らしのバランスを整えたい
節約のためというより、自分を理解するための家計簿。
無駄を削るよりも、「豊かさを感じる瞬間」を増やすためのノートです。
🧩 手帳でできる“超かんたん版”
いつもの手帳の余白に、使った内容の横へ次の4マークだけを付けるだけ。
- ◎ とても良かった(整った/満たされた)
- ○ 良かった(ほどよく役立った)
- △ 微妙(モヤモヤが残った)
- × 後悔(次は別の方法に)
金額は“おおよそ”でもOK。
思い出せなければ『3,000円くらい』『少し高かった』など感覚的でも大丈夫。
書かなくても問題ありません。大切なのは“その時どう感じたか”。
週末に◎/×を中心に見返して、翌週の行動を1つだけ調整すると、無理なく“心とお金の流れ”が軽くなります。
「お金は心の鏡。
その使い方の中に、あなたの“今”が映し出されます。
心の家計簿は、未来を整える小さな魔法。」
→ 【今週の1枚】の記事はこちら:
動かない勇気 ― 吊るされた男が教えてくれる“静けさの力”
※【心の家計簿(仮)】は最小限の道具(ノートとペン)が有れば始められます。
是非、1週間に数点でも良いので、振り返りの【心の家計簿(仮)】を実践してみてください。
💬 コメント欄などで、実際に書いてみた感想や気づきをシェアしてもらえると嬉しいです。
