ホテイアオイの花


無造作にビニール袋に入れられて
実家駐車場にぽんと置かれたホテイアオイ


帰り際
「持っていけ」とぶっきらぼうな父の声








こんなキレイな花を咲かせるんだね







先日お世話になっている大切な場所で
お菓子を食べながら
贅沢な時間を過ごしてきました☆


二人きりの寄り添う時間

お互いの今まで
そしてこれからの想いを語り合う


沢山の方が訪れているこの場所に


病と戦いながら自分と向き合いながら
本を寄贈される方がいる



それぞれの道を歩みながら
こうして交わっているんだね

沖縄久高島



母は要介護3から
転倒による骨折、認知などで
7月から要介護5に認定されました

この1ヶ月で
食事はキザミ食からミキサー食になり
今は高栄養食品のゼリー食に

 

キザミやミキサーの時は1割〜2割しか食べず
3食ともにゼリー食になって
ようやく食べるようになり
栄養が保たれた為か
表情は良くなりぼーとした表情も
減った気がします


喜ばしいこと

喜ばしいことのはずなのに
なぜだか私のこころは
すっきり晴れやかではありません



自分の中で葛藤を感じながらも
母にゼリーを勧める私の本当の気持ちは


ひとつではないんです


これを食べていれば栄養は保たれる
生きていられる


栄養は偏っても
ひとつの食品だけを食べ続けるより
好きなものを食べさせてあげたい


介護の仕事をしていても
継続して深く感じなかった感情



この継続する悩みや葛藤も
見方を変えれば

母が生きているから体験できる
幸せな贅沢な悩み




正解も不正解もない
ジャッジしない視点に目を向けて
ひとくち、ひとくちの母の食べる姿に

その瞬間にただただ感謝する


嬉しそうに口を開けるとき
これでいいんだと思う



もう要らないとうんざりにも見えるとき
これでいいんだろうかとモヤモヤし始める






一点だけを見つめ続けると
答えを求めたくなる
ジャッジしたくなる



それでもお互いを感じ
笑って過ごせる時間がある
辛いと思う時間も
幸せだと思える時間も
自分で創り上げることができるのだから





モッコウバラの咲く季節
あの時外で一緒に食べる時間がもてて
良かったなぁと改めて思うのです





ひとつひとつの時間を思い出しました


母の人生

好きなことをして過ごしてきた時間


今まで沢山の方に支えられて
生活できてきた時間


ぶっきらぼうだけど
大きな大きな父の愛で
倒れるまで母が好きな自宅にいられた時間


好きなものを食べてきた時間




 

食べない母に
健康的になんとか食べられる物はないかと
試行錯誤してくださった
管理栄養士や看護師や介護士の皆さん


いろんな方がゼリー食を
「食べられるようになって良かったね」
と声をかけてくださる



それぞれの母への思い



大切な場所で
本をお借りしました







好きな人と好きな場所で
一緒に過ごせる時間も

顔をみながら食べられる時間も


姿形が見えなくなっても
共に過ごした胸に刻まれた思い出を
感じるこころも.。.:*☆







いのちとこころ〜あとがきより〜

自分の持っている自分の時間
それが自分のいのち。



誰もが自分のために
誰かのために使う時間




今日も大切な時間を使って
最後までお読み下さり

ありがとうございました☆