怪談サークル とうもろこしの会 -291ページ目

10/12



ご存知のように、コンビニの中でもポプラのHOT弁当は変わっている。
米が入ってない状態で、オカズだけの箱が棚に陳列されているのだ。
「この店は単なるオカズ箱を弁当と称して売ろうというのか!」
初めて見た時など、消費者センターに通報しようとしたくらい。
しかし、これがまさにポプラHOT弁当の特色である
“買った後で店内の炊飯釜からライスを入れる方式”なのだ。
よく見ると、レジの奥に銀色の巨大な炊飯釜が置いてあるのが分かるだろう。
さらに、なんとたった21円でライスを大盛りにできるから素晴らしい。
一応、100gという規定があるようだが、
見たところ秤もなく、個々の店員の感覚や見た目に左右される場合が多い。

そんなポプラだが、このところ同じ店員にゴハンを盛られることが多い。
シフトの関係からだろうか、いつも同じ中国人っぽい青年。
その彼が、僕に対して、いつも蓋が閉まらないほどゴハンを大盛りにしてくれる。
一応、大盛りは100g増しという規定があるようだが、
明らかに、他の店員と盛りが違うのだ。
もしかしたらゴハンの詰め方が下手くそなだけかもしれないが
僕にだけゴハンを多目によそっている可能性もある。
恋の予感?




10/11


たまに見かけると読むもので「風の旅人」という雑誌がある。
いちおう、旅行雑誌という体裁になっているようなのだが
日本や世界の奇祭を硬派なモノクロ写真で紹介したり
超能力とか仏教とかスピリチュアルとかのコラムが多かったり
写真とオカルトと文化人類学なものにやけに力を入れているような
まあ、変わった雑誌だ。

この前気づいたのだが
そんな「風の旅人」に、この6月から蛭川立が連載を開始したらしい。
おお、と思った。

蛭川立とは明治大学の教授で、
人類学やらESPやら意識変容やらを研究したり
茶道をやったり、ドラッグを(南米とかで)やったり
アマゾン先住民シピボ族の義母から「芳しい人」という名前を貰ったりしている
まあ、変わった人だ。

これは読んでおこうと思うのだが
この「風の旅人」という雑誌
ちょっとマイナー度が高いためか、なかなか見つけにくい。
僕自身も振り返ってみれば
旅先の小洒落た宿のロビーや小洒落た喫茶店で読むことが多く
もしかしたら東京で手に取ったことは一度もないかもしれない。
しかも今まで二ヶ月一回の発行だったのが
四ヶ月に一冊と縮小してしまったという。
(だから蛭川立の連載も、6月スタートなのにまだ2回目)
不況と出版斜陽の中、かなり頑張っているのだろう。

蛭川先生も
「なかなか厳しい状況の中、佐伯編集長は頑固に頑張っておられます。応援してください。買ってください」
と言っている。
「自分で買うのでなくても、ちょっといい感じの喫茶店なんかに置いてもらえるようにお願いするのもいいですよね」

僕としても売上げに協力しようかなとは思っていたのだが
とりあえず近所のジュンク堂新宿店に置いてあるのを発見してしまい
あそこはマンガ喫茶状態で座ってお茶飲みながら読めるので
とりあえずは、買わずに、ゆっくり、座り読みしてみようと思う。

もし興味がある人がいれば、買うといいと思うよ。
いい雑誌だし、部屋に置いておけばちょっといい感じの喫茶店風にもなるし。
それを後で、僕に半額で売るとかね。

10/10


最近の蚊、いらつく。
もうめっきり寒くなって、奴らが生息できる環境じゃあなくなったはずだろうが。なのに、しつっこく生きてるのが、まだいやがる。たいていが小さいやつだが、この期に及んで生きてるだけあって性格もなかなかに図々しい。一匹が何度も刺す。一晩で5.6箇所は刺していく。蚊って、メスが卵産むために一回だけ刺すもんじゃないの?てんとう虫ブックスにはそう書いてあったぞ。出産という仕方なしの理由があると思えばこそ、こっちもまだ納得いってたのに。遊び半分でチョビチョビとあっちで吸いこっちで吸いして……。本当に最近の蚊は……。こんなの命のための吸血じゃないよ!ドラキュラだって生きていくために人の血を吸ってるのに!ドラキュラ以下!これじゃあ快楽殺人と変わらないじゃないか!いっときの楽しみのためだけに人の血を吸うって、なんなの?なんでそんなになっちゃったの?どうしちゃったっていうんだよ、本当に、もう、世の中狂ってる。