10/19 | 怪談サークル とうもろこしの会

10/19


久し振りに、うわあ……と思った。

他の地区ではどうか分からないが
いま現在の状況として、東京に住んでいれば東京都民ならば
東京中の図書館をほぼ全て利用できるようになっている。

東京都公立図書館横断検索
というシステムもあり、
まあ交通費さえ惜しまなければ
普通の書籍ならだいたいが探せるし、無料で読めることが出来る
といった時代になってきているのだ。

さてさてしかし、そんな今でも、
やはり自費出版っぽい本だったり
マニアックなジャンルのものは
いくら東京全ての図書館をしても探せなかったりする。
そこはまあ、公共の福祉との兼ね合いというのもあるだろう。

しかし、だ。
それでもしつこくマニアックな図書やCDを
東京都公立図書館横断検索しているうちに
やけに文京区だけが在庫ありになっている場合が多いのに気付いてきた。
なんだか中野タコシェにしか置いてないようなものも
文京区の図書館には普通に置いてあるのだ。

例えば、さっき調べてビビったのだが、
左翼系の天皇批判バンド
「太陽肛門スパパーン」
(LEFT SIDEレーベル所属)
すら、都内で唯一置いてある。

いったいなんなんだ文京区立図書館!

そう思ってホームページを見てみたところ、こんな文章に出会ってしまった。

以下、サイトの説明文

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文京区では、タイトル数を増やすために、各図書館が分野ごとに分担して
専門書等の収集に努めています。各館の担当分野は以下のようになっています。

真砂中央図書館   歴史・伝記・政治・経済・国防軍事・産業・交通・地域資料
本郷図書館  日本文学(近代以降)
小石川図書館  法律・教育・音楽・舞踊・日本文学(近代以前)
本駒込図書館  自然科学(数学・理学・医学)・民俗学・言語
水道端図書館  地理・地誌・紀行・社会学・技術(工学・建築・工業・家政学)・写真・印刷
目白台図書館  総記(図書館・書誌学・博物館・ジャーナリズム等)・映画・演劇・外国文学

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うわあ……
ちょっとヒかない……?
いや、確かに、
前述の太陽肛門スパパーンは小石川図書館の所蔵なのだ。
もう音楽に力いれてるって言うだけはあるよ、言ってもいいよ。
もしかしたら、音楽に詳しくない僕には、まったく思いもよらないCDやレコードが、
小石川図書館の地下に眠っているのかもしれない。
他にも水道端図書館 。
ここ、理系のオタクが御用達にしてそうな雰囲気あるね。
そして極めつけ、真砂図書館。
「国防軍事」に特化してるって……
凄いと思った。
偶然だろうけど、君が代の歌詞に出てくる「浜の真砂はつきるとも」ってのと同じ地名だから?
……いや、まさか。

しかし、左翼だろうが右翼だろうが
訳の分からないところまで触手を伸ばし続ける文京区立図書館はすごい。
文教地区だから文京区
そんなストレートなネーミングを冠するだけのことはある。
とりあえず、明日さっそく登録しにいかなくては。