台風21号の日の朝、元嫁さんのお母さん(夫の長男の祖母)が危篤と連絡が入りました。

毎日のように見舞いに行っていた長男は、危篤と聞いただけで過緊張から、吐き気をもよおしていました。

パニックになっているのを見て、こんなことを言っては何だけど、私が熊野へ行っている間じゃなくて良かった…と思いました。


厳しい言い方にはなりますが、

「あなたがパニックになる理由がどこにあるの?」

「焦る気持ちはわかるけど、あえてゆっくり行動しなさい」


と、長男に言いました。

意識して行動をゆっくりさせることで、自律神経の過緊張が落ち着いてくるのです。

私が語気を強めて言うことで(私が怖いので・笑)、意識がこちらに向いて、すぐに落ち着いた様子でした。

そこから朝一番に見舞いに連れて行き、出勤した30分後に亡くなられました。


元嫁さんから、落ち着いた声で電話がありました。


「母が亡くなったので、よろしくお願いします」


元嫁さんは白血病が再発して、入院中です。


特に抗がん剤を投与した直後なので、白血球の数は激減しているため、クリーンルームで過ごしています。

寂しいだろうけど、お母さんの状況は聞いていたので、死に目に会えないことは覚悟はしてたから、落ち着いているだろうと思いました。

すると、しばらくしてもう一度、元嫁さんから電話がありました。

「外出許可出なかった…」
と半べその声でグスグス。


「寂しいけど、仕方ないよね」となだめつつ、でも何か寂しさとは違った違和感を感じました。


そこで私は、感情を整理させようと、話を切り替えました。


私「何が一番辛いのかわかる?」


元嫁「葬儀に出れなかった」

私「葬儀に出れなくても、危篤になったあたりから魂が幽体離脱を始めるから、お母さんはちゃんと会いに来てたと思うよ。あなたの気持ちはわかってるから大丈夫」

元嫁「やるって決めてたのに…」

そこですか…💧


元嫁さんは寂しいより、やりたかったことができなくて、泣いているのです。

私「寂しいのは当たり前だし、しばらくは泣いてもいい。


でも自分が葬儀をやりたいというのは、あなたの我欲だよ。


あなたは親の葬儀をやりたかったのにできなかったって、これから先もずっと引きずるだろうから、今のうちに気持ちを整理した方がいい。


私は、あなたが無理しないよう、あえてお母さんが今の時期を選んで亡くなられたと思うよ」


元嫁「日曜日の夕方から、翌朝にかけて熱が出たんだけど、何が原因かわからなかった。


熱が下がって、お母さんが個室に移ったって聞いて、それで医者がダメって…」

私「それなら、なおさらお母さんが熱を出させたのかもしれないって思う。


ご実家はいつもあなたに頼りすぎだから、行けば無理するに決まってるもん。


あなたまで倒れたら(子供たちは)どうするの」

元嫁「うん、熱が出てなかったら、きっと医者の言うこと聞かずに帰ってたと思う」


私(やっぱり…💧何でそんなことができるんだろう)


私「さすがに言いづらかったけど、私もやってたと思う。


それにあなたがいなくても、子供たちがちゃんとできるようにしてくてたんだって。


最期の方は自分の気力で、多少の寿命は伸びたりするから、お母さんが一番いいタイミングにしたんだよ


話していると、徐々に落ち着いてきました。

その後も支援員さんも含めて連絡を取りあい、喪服の準備や、会社への連絡、細々したことを決めて、元嫁さんに知らせるうちに、「ありがとう」と言えるまでに落ち着きました。



元嫁さんは、特定の障害名はついていないものの、「よく生きてきたね」と医者がいうほど精神的なアンバランスがあり、アスペルガーではないのですが、長男とよく似ています。

考え方の偏りや、こだわりが強いため、自分を追い込んで苦しくなったり、むちゃくちゃな行動をして、周りを混乱させてしまいます。


発病してからも、無理な旅行をしては入院して、「危なかったですよ」と医者に言われること二回。


それでも懲りてないんですよね…💧



今回は、話しながら考えを整理して、うまく落ち着かせることができました。


しかし、私がここまでできるようになったのは、ごく最近です。


それに、毎回うまくいくとは限らず、相手のペースに巻き込まれて、意味のわからない凹み方をすることもよくあるのです。


それでも私が元嫁さんと長男の間に入ることで、長男が元嫁さんに振り回されることはかなり減りました。


(明日に続きます)