昨日はLCCに触れたので、せっかくですから久しぶりの問題解決に結び付けていこうと思います。


外国勢LCCの日本就航で競争環境の変化、価格下落圧力にさらされている日本の航空会社が取るべき方法のひとつはANAが選択したように別会社で自らLCCを手掛けることがひとつでしょう。


ただ、その際に絶対に避けなければならないのは、現在の国内航空会社で基準となっている価格帯とエアアジアに代表される外国勢LCCとの中間点、あるいはLCCの2割増し程度の中途半端な価格設定をしてしまうことです。


これでは飛行機利用者のボトムラインを最安値提示している外国勢LCCに奪われ、かつ現在の飛行機利用者のミドルラインがそのまま新設した価格帯へスライドをすることになり、シェアを取れないうえにグループ内での単価下落をまねくリスクがあるからです。


現行で日本国内の一般的な価格帯で運航している航空会社がLCCを手掛ける場合には、そのポジショニングというものを明確にすることがスタートラインとしては必須だと思います。少なくとも外国勢LCCと伍して、最安値で商品を提供するぐらいのコスト構造を作っていくことが求められます。


そのためには現行サービスと逆行するぐらいの発想をベースにしても良いと思います。


まずは企業自体を国内に置かずに東アジア、あるいは東南アジア地域に置いてしまうことがひとつです。現地企業と合弁することも選択肢で、さらには経済成長過程の国や地域であればインフラ整備の一環として政府からの援助を受けられる可能性があるかもしれません。


そして、現地にてスタッフを採用することです。オール日本人で企業を構成し、飛行機の搭乗員もまたオール日本人では、LCCと対抗するようなコスト構造をつくるのは無理でしょう。まずは安価な労働力をベースにしつつ、そこに日本流のサービスを外部から浸透させることが良いのではないかと考えています。


また予約や発券などの運航以外の業務についてはWEBへ集約して、メインとなる業務以外のコストを徹底的に排除していくことやサービスの有料化は他のLCC同様に必須です。


その他としてはグループ企業としてのメリットを最大限に享受すべく乗り継ぎなどの利便性を向上させ、燃料をはじめとする運航に必要な物資の共同仕入れでコストを最適化することもできるでしょう。


あくまでも安全に目的地に到達することが顧客の求めている大前提ですから、そこを割り込むことがないように前述した事柄などを中心に徹底したローコストオペレーションを追求することです。


今後は日本でも競争が激化することは必至ですが、それに対してどのような手段で国内勢が防戦をしていくのかは、自分の頭の中と照らし合わせながらよく見ていきたいと思います。


皆さんが国内の航空会社幹部だったら、どのような手段を講じますか?せっかくなので、頭の体操がてらにシンキングを楽しんでみてください。


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