ナチュラ ストーリー② | 株式会社ナチュラ〜食を通じて街を創る〜
その後、いろんな問題はあったものの
向河原店は順調に売り上げもあがっていった。
そしてその頃から、いつも酒を飲みながら話をしてたことがある。
「いつかチャンスが来れば、駅前で勝負しょう!!」
そして月日が流れ3年後、2店舗目の話がくる。
知り合いの人から、うちの物件の一階が空くから5年間だけお店やらない??
いつも期限付きだが、そこは東横沿線の新丸子の駅前。
念願の一等立地だ。
物件を見に行くと、7坪の小さな物件。
間口が小さく、ガスも通っていない。
さすがに無理だと思っていたら、
「そう言えば、隣も空くけど、広い方がいいのか!?」
その物件は、間口も広く13坪。
作りも赤レンガできており、昔のヨーロッパにあるような建物。
最高の物件だった。
僕はその場で即決し、大家さんに必ずいい店を作りますと握手をしました。

そしてその頃の僕は、一つの大きな壁にぶち当たっていた。
確かに向河原店は、お客様に喜んで頂けるお店になってきた。
けどイタリア料理を知っている人しか来ない。
ワインを知っている人しか来ない。
せっかく地元でお店やっているのに、一番大事な仲間が来ない。
僕がやりたかった事は何なのか?
何のために、誰のためにお店をやっているのか?
そして一つの答えが出る。
イタリアンを知らない人が楽しめるお店を作ろう。
イタリアンの入口になるお店にするんだ。
とにかくイタリアンにいかなそうな人(男性)に、
イタリア料理屋のイメージのアンケートをとろう。
新丸子の駅で、男性100人にアンケートをとった。
そうして、こんな回答が来る。
イタリアン料理のイメージは??
入りずらい。
メニューが難しい。
値段が高い。
騒げない。
ワインの味が分からない。
ボリュームがないから、食べた気がしない。
味が薄い。
いろんな意見が出た。

ここからは簡単だった。
このイメージの真逆をやろう。
入りずらいなら、国旗はやめて、イタリアカラーの提灯にしよう。
ワインやスパークリングだけじゃなく、焼酎や日本酒、サワーもやろう
味は、ニンニクを利かせてお酒のつまみになるようにしよう。
騒げないなら、僕らが騒ごう。
僕らが目指す所は、レストランじゃない、酒場だ!!
ここからとにかく居酒屋や大衆酒場を勉強しました。
そして10年近く、僕はイタリアンを勉強する事を止める事になった。
こうしてイタリアン酒場ナチュラ新丸子店が生まれました。

IMG_1571.JPG

OPEN当日、24席にお店に50人以上のお客様が並んで頂けた。
これはいける。少し安堵があった。
けど現実はそんなに甘くなかった。
毎日クレームの嵐だった。
うるさい。ださい。味が濃い。
イタリアンでなんでサワーを推してるの?
全てが裏目に出た。
パニック状態だった。
この時の僕の生活は、毎朝市場に行き。
打ち合わせや経理業務などをし、夜は料理長として現場に立ち
睡眠と言うより、毎日仮眠しかできない状態だったため、
周りがあんまり見えていなかった。
何より、必死で働けどクレームの毎日。
正直、心が折れかけていた。


IMG_1376.JPG

そんな中、ある常連様のオーダーが僕の目がとまる。
毎週、近くの銭湯に入りに来られる70代の男性だ。
「白ワインに氷を入れて、ケチャップのスパゲティーをくれ」と頼まれる。
本当にうれしかった。
僕が見たかった光景はこれだ。
僕らのお店を楽しんでくれている人もいる。
このまま何を言われても貫こう。
そして、1年後に武蔵小杉店をOPEN!!

IMG_1573.JPG

2年後に、武蔵小杉別館をOPENすることになる。
              
                     つづく