最近うれしかったことを二つ。
一つは通院中の寝たきり高齢わんちゃん、最初の頃は、緊張と病状の悪さのせいか、診察台の上で落ち着かず、私も咬まれそうになりながらの処置でした。
最近は、慣れてきたのと、病状が落ち着いて楽になったのか、処置中に寝てしまうことが多く、処置中30分の間、すやすやと気持ちよさそう。
私が触っても反応なしの脱力状態。
ご家族が、「リラックスしすぎ〜。マッサージサロンに来てるわけじゃないんだから・・・。」と一言。
クリニックが目指すのは、このことです。
診察に来てくれたわんちゃんや猫ちゃんが、来た時よりもリラックスして気持ちよく帰ってくれること。
診察の順序、処置の仕方、行動学的な考え方でクリニックやスタッフに慣れてもらうこと、いろんなことを考えながら診察を行い、みんなにリラックスして診察を受けてもらえるよう、これからも心がけていきたいと思います。
もう一つは、小鳥のご家族。高齢の小鳥で、あちこち調子が悪かったのですが、歳だから〜と、特に診察に来られることもなかったのですが、調子の悪さをお聞きして、漢方治療をおすすめしたところ、まあじゃあちょっとやってみようか・・という感じで始まりました。
それから少しずつはいい感じだったのですが、劇的な変化はありませんでした。
それでも、介助しなくても水浴びできるようになったり、脱毛してた部分に毛が生えてきたり、そして3ヶ月たちました。
片方の脚が悪く、よく止まり木から落ちていたそうですが、最近は落ちることがなくなり、ついに、その悪かった方の脚1本で止まり木に止まっているところをご家族が目撃され、感動されたとのこと。
「歳だと思ってあきらめたらいけませんね!」
とおっしゃっていただきました!まさに、いつも伝えたいことを、ご家族の方からおっしゃっていただいて、とてもうれしく思いました。
そしてその方の大事な小鳥ちゃんが、元気になったこと、そのことをこんなに喜んでいただけることに、私の方も感動しました。