遥か昔に半分ほど読んで挫折した、『アーサー王物語』(訳がつまらなかった)をベースにしたミュージカル。

最初から、ちょっと不安なままお出かけしました。

 

が、ビジュアルがカッコ良くて、テンション上がるわー。

そして、開演前や休憩中は撮影OKで、嬉しいキラキラ

 

以下ネタバレ感想です。

 

 

アーサーの敵役の、メレアガンの歌がすごかった。高低音が激しく変動し、怒りや嫉妬の魂のシャウト。

この日のメレアガンは、伊礼彼方さんでしたが、圧倒されっぱなしでした。

そして、アーサーが主役のはずなのに、一幕は思いっきりメレアガンに食われちゃってますが、良いのかはてなマークと言う感じ。

 

この舞台には、敵役が2人登場します。

アーサーにエクスカリバーを抜く権利や、婚約者を持っていかれてしまい怒りに燃え上がるメレアガン。 アーサーの父(王)の横恋慕により、望まぬ出産をしてアーサーが生まれる様を見てきた異父姉モルガン。

 

2人とも、激しくアーサーを憎みますが、その気持ちがよくわかったり・・・そして望んで王になった訳でないし、出自を知ってショックだったろうアーサーも可哀想だし。

救われない人達ばかり。いたたまれない。

 

だからこそ、敵役たちの歌が心に響いてくるんだけれど、アーサーには、苦しみや悲しみを表現する歌がなかった(と思う)

 

アーサーが悪いわけじゃなくて、脚本が悪いよねって感じでした。 場面場面が上手くつながらないから、アーサーが最後に、突然に真の王になった感じで。

 

まぁ、浦井くんがアーサーだったから、カッコ良かったという感想を持ててよかった。

 

でも、「もう見ない」という気持ちにならないのが不思議です。再演されたら、また見に行きたいと思いますニコニコ