no64 心の痛みを混同しちゃいけないよっていう話 | 女性が「笑顔」で過ごせれば世の中すべてうまくいく    〜自分とのつきあい方わかるきっかけになるブログ〜

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家族・恋人・友人そして自分とのつきあい方がわからなくなった時少し、気持ちが楽になる・・・そんなブログを日々更新中

 

人は誰でも

 

毎日を楽しく過ごしたいと思っているのではないでしょうか

 

だから

 

笑顔でいることの大切さを

 

大人は知っているのだと思います

 

それでも生きている間には

 

傷つくこともたくさんあって

 

そうやって傷ついた過去を乗り越えて人は強くなっていく

 

強くなるということは

 

人の痛みがわかるようになるということ

 

人の痛みがわかるだけではなく

 

その痛みを時に癒せるようになること

 

でも

 

もっと大切なのは

 

その痛みを知った上でおいていくこと

 

知った上で

 

自分のためにも

 

相手のためにも

 

おいていくということ

 

その強さがみんなに備われば

 

みんなが本当に優しくなれる世界はくる

 

その強さがない世の中は

 

自分の傷を相手に舐めてもらうことばかりを求めて

 

相手をも疲弊させ

 

つけなくてもいい新たな傷をつくる

 

 

 

人の痛みを自分の痛みと混同しないこと

 

自分の過去の痛みを今の自分の痛みと混同しないこと

 

自分は自分

 

過去は過去

 

時に感情は

 

本来であれば独立していなきゃいけない

 

この各々の感覚を

 

混同し

 

混乱させることがある

 

 

むかし

 

母親に捨てられた幼いこどもがいた

 

そのこどもは

 

自分がいちばん拠り所にしていた祖母から

 

こう言われ続けた

 

お前のお母さんはお前を捨てた

 

お前はいらない子だったんだよ

 

あの人はお姉ちゃんを一緒に連れていきたがった

 

でも

 

お前のお父さんが姉妹をバラバラにするのはかわいそうだ

 

そう言って今一緒にいられるんだよ

 

本当なら別々になるはずだったんだ

 

お前は二人の愛情がなくなった時にできたんだよ

 

あの人には邪魔だったんだよ

 

お前はかわいそうな子なんだよ

 

きっと

 

祖母はこのこどもに母親を忘れさせようとしたんだろう

 

こどもを捨てた母親に対する怒りを

 

そんな母親を恋しがるこどもに

 

母親を悪く言うことで忘れさせようとしたんだろう

 

それでも

 

幼いそのこどもは

 

望まれてこの世にいるわけじゃない

 

そう思った自分自身の所在をどこに見つければいいのか

 

わからなくなってしまった

 

自分の居場所がなくなることが不安で

 

最初から居場所をつくることを諦めてしまった

 

自分を受け入れてくれた新しい母親にも

 

また

 

捨てられるかもしれない

 

そんな気持ちから 甘えと反抗を繰り返した

 

それでも新しく手に入れたぬくもりは

 

とても甘美で手放すには恐ろしく時に持て余すことになる

 

いつでも

 

自分の居場所はどこなんだろう

 

自分は一体誰なんだろう

 

何で私は私なんだろう

 

私が生きている意味は何なんだろう

 

来る日も来る日も

 

そんな事を考えながら

 

こどもは少しづつ成長した

 

 

 

不意に

 

こどもを捨てた母親と再会することになる

 

ずっと聞きたいと思っていたことを聞けないままに

 

それより

 

そのこどもを傷つけたのは

 

ずっと忘れられないでいたその母親を

 

母親と認識できなかったこと

 

そんなものかと

 

20年近く 

 

大切な両親に罪悪感を持ちながらも

 

忘れることができなかった

 

その強い想いは幻でしかなかったことを知ったこと

 

とにかく

 

その日以来

 

会いたいと思う日は来なくなった

 

そして

 

数年後

 

大人になったそのこどもにとって

 

自分と向き合うことの大切さを教えてくれる

 

ある人との出会いによって

 

もう一度

 

今度は自分のために

 

母親に聞いてみようと向き合った

 

ずっと聞けなかった事を・・・

 

「 今 自分も母親としてこども達と一緒にいて思うの 」

 

「 何で 私たちを捨てたの? 」

 

母親から

 

かえってきた言葉はこうだった

 

「 わからないの

 

  今しかないな 

 

  ふっとそう思ったの 」

 

ずっとそのこどもを苦しめてきた

 

捨てられた・・・その思いは

 

未熟な母親の

 

ふっと思った

 

ただそんな単純な感情でしかなかったのだ

 

その時

 

何十年も苦しみ続けてきた

 

傷ついた小さなこどものままの心は

 

びっくりするくらいに

 

現実の心の痛みと引き離された

 

小さな頃に心についた傷は今はもう癒えない事を知った

 

その代わり

 

大人になった彼女の心は

 

全く傷を負っていないことに

 

ようやく気づけたのだ

 

こどもの頃の体験が

 

今の大人になった彼女をつくり

 

こうして大人になった彼女は

 

ちゃんと自分の人生を生きている

 

その人生は素晴らしいものである事を

 

ちゃんと

 

彼女は知っていた

 

 

 

傷ついてしまったこどもの心と共に

 

強く優しくなった今の彼女の心と共に

 

過去の感情を

 

今の感情と引き離して

 

それでも

 

なかったことにせず

 

傷を負った小さなこどもの心も大切に

 

自分のこども達には同じ想いはさせまいと

 

何事も学びに変えていく

 

 

 

時に

 

他人は

 

あの人は冷たい人だと

 

あの人はひどい人だと

 

そう言って

 

誰かを責めてしまうかもしれない

 

でも

 

一度よく考えてみて欲しい

 

その痛みは

 

誰かが癒すことのできる痛みですか?

 

傷を癒すのは

 

その傷に向き合って

 

それをどうするのかは

 

本人にしか決めれないこと

 

もしかしたら

 

その事を知っていて

 

立ち入らないよう

 

おいているのかもしれないことを

 

ごまかしの優しさは

 

ごまかしにしかならないことを

 

その人は知っているのかもしれないことを

 

もう一度考えてみて欲しい

 

 

そして

 

本当に自分は優しくできているのかを

 

強くなっているのかと言うことを

 

自分自身に問いかけてみて欲しい

 

 

 

世界が優しくなりますように・・・

 

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