「いいわね、やっぱりステージって! また、絶対やろうね!」

2018年12月15日。ライブの最後にそう言葉を残して登茂ちゃんはステージを後にした。
きっと会場のみなさんからたくさんの声援とたくさんの愛情をもらい自然と出た言葉だったに違いない。
プリンセスプリンセスメンバーの中でも最も活動が少ない登茂ちゃんが「また、絶対やろうね」と言ってくれたことは、きっとファンの方も嬉しかったに違いない。

 

そして、そのライブが早々に現実するとは思いもかけなかっただろう。

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「お家に遊びに来てくれたようなライブにしたい」という当初のコンセプトから会場は前回と同じLOFT HEAVENに決定。
裏話をしてしまうと7/15にライブハウスがとれたのは実は奇跡的なことだった。
前回のライブの終了時点ではスケジュールは全く決まっておらず、ライブの企画が立ち上がったのが今年に入ってから。通常、都内のライブハウスは1年〜1年半前にスケジュールが埋まってしまうことが多く、企画段階では年末か来年のライブになってしまうかも? という感じであった。無理を承知でLOFT HEAVENに最短でできるスケジュールを打診してみたところ偶然にもキャンセルが出て7/15の昼公演だけぽっかり空いているとのことだった。他のアーティストさんでもそうだが、誕生日が休日で当日にライブを演れることはそうそうない。すぐさま会場を押さえ絶好の日程でライブが行われることとなった。

さらにしばらくして、7/15の夜のスケジュールもキャンセルになったと連絡を受け、登茂ちゃんに伝えると思いもよらない提案があった。「前回のライブはチケットが即完売してしまったから、2部制にしたらどうかな? なるべくたくさんの人に観てもらいたいの。」と。2回公演ともなれば、トータルで武道館、東京ドームよりも長いステージになる。ピアノ以外に歌とMCもこなさなければなりません。無理は承知だったのかもしれませんが、これも何かのご縁。登茂ちゃん、スタッフともに全力で2ステージ行うことを決定したのでした。

 

ありがたいことに、チケットも発売後すぐに1部、2部ともSOLDOUTとなり、大勢のファンの方が登茂ちゃんの誕生日を祝福しに会場へ駆けつけてくれることとなった。

 

◆ ◆ ◆

 

今年の夏は長梅雨が続き7/15だというのに肌寒く雨がしとしとと降る陽気。実際に登茂ちゃんが生まれた日も雨だったようで「私が生まれた日もこんな日だったのかもね」と呟きながら会場に向かいます。

 


開演時間になり、赤いワンピースに身をまとった登茂ちゃんが登場しグランドピアノにゆっくりと腰をおろします。


一瞬の静寂の後、登茂ちゃんの指から1音、1音、ゆっくりとやわらかな音が奏でられ1曲目は『恋はカンターレ 〜 Comeback』からスタート。
原曲は「ラ、ラ、ラ、ラララ♪」とコーラスから入る楽曲だがこれを見事にピアノだけで表現。そのアレンジが避暑地にでもいるような優雅な気持ちを想像させ、そしていつのまにか楽曲はComebackに。『恋はカンターレ』、『Comeback』は、共に登茂ちゃんが作曲をした曲なのでアレンジはお手の物。テンポやアレンジを少し変えることによって夏らしさをうまく表現していました。

 



「みなさんこんばんは今野登茂子です。」

登茂ちゃんは少し恥ずかしそうに、そして少し嬉しそうに微笑みながら挨拶をします。


「ホントはもっと暑くなるはずだったんだけど、でも今日はこの中だけでも楽しく、あたたかくなるといいなと思って一生懸命頑張って弾きますので皆さんもとっても素敵な1日にしましょう!」

 

そういって次の曲もゆったりとしたアレンジで『世界でいちばん熱い夏』を演奏します。

 

今回のライブは夏をイメージし、登茂ちゃんが選曲をし、アレンジをしたもの。

オープニングの2曲が、ゆったりとしたアレンジだったため、全体的にゆったりとしたイメージになるのかな? と、思いきや次の曲『それなりにいい人』では打って変わってハードに演奏。ハイライト部分での早弾きも重い鍵盤でしっかりと弾きこなします。

登茂ちゃんもあまりのハードさに演奏後は天を仰いでいました。



次の曲ではピアノライブをやるきっかけになった曲『M』を演奏。「『M』をピアノだけで演奏したいと思ったのがきっかけだったの。」と、優しい口調で語りかけ、しっとりとした『M』を弾きあげます。

 

そうこうしているうちに前半もラスト!

会場からは「え〜!?」と声があがっていましたが、予定時間を大幅に過ぎており、お客さんも聴き入ってしまったというのが正直なところなのかもしれません。

前半最後の曲は前回のオープニングを飾った『Seven Years After』が演奏されます。

 

演奏が終わると「前半やりきりました!」と、登茂ちゃんは一旦楽屋に戻ります。

 

※登茂ちゃん「えへへ」の図。何があったんでしょうね(笑)

 

◆◆◆

20分の休憩の後、波のBGMに合わせて白い衣装に着替え登茂ちゃんが登場します。

 

2部は弾き語りでの演奏となり『海にひとしずく』からスタート。
『海にひとしずく』は、LOFT HEAVENに初めて来た時、「ここでこの曲をやりたいな」と思ったという曲。もちろんプリンセスプリンセスの楽曲ですが、登茂ちゃんが歌うと決してカバーではなく登茂ちゃんの楽曲になる。まさに登茂子マジック。全てが新鮮に聴こえてきます。

『海にひとしずく』は、プリンセスプリンセスの初期の頃、小さなライブハウスでたくさん演奏しており、登茂ちゃんも当時の記憶が蘇ってきたそうです。
 

 

次の曲『恋に落ちたら』では、原曲で登茂ちゃんと加奈ちゃんの掛け合いがあるので、もしやここでスペシャルゲストの登場!?…と、思いきや…と、思いきや…と、思いきや…
出てきませんでした。


みなさんをじっくり焦らしたあとにスペシャルゲストの加奈ちゃんの登場です!

 


「登茂ちゃんの大事な日に呼んでくれてありがとう」

 

5/31に行われた加奈ちゃんのライブに登茂ちゃんがゲスト出演し、今回は登茂ちゃんのライブに加奈ちゃんがゲスト出演。「こんなまたいい時間が過ごせてすごく幸せです。」と、ふたりの仲の良さを語ってくれました。

 

また、加奈ちゃんのことを『ライブの神様』という登茂ちゃん。加奈ちゃんは事あるごとに登茂ちゃんを台所から引っ張り出しステージに呼び戻してくれるそうで、登茂ちゃんは加奈ちゃんのおかげで音楽活動が続けられていると感謝の気持ちを伝えていました。

 

そんなほっこりしたMCのあと、6/18にリリースされた加奈ちゃんのNEWアルバム『ROLLING LIFE』に収録されている『勇者のドライヴ 』、『おなじ傘の中に』をふたりで演奏します。
『おなじ傘の中に』は久々のふたりの共作で、久しぶりに一緒にレコーディングをし音源化したもの。解散から約20年の時を経て”登茂・加奈”での楽曲が生まれたことは何よりも嬉しいことですし、ふたりでの演奏が生で聴けたのも輪をかけて嬉しい体験だったに違いない。

 

演奏が終わると加奈ちゃんは嵐のように去っていき

登茂ちゃんは「急にひとりぼっちになったー」と、少し寂しげに呟きながら、代表曲『銀竜草』『月夜の出来事』『ゆらり』を演奏します。

 

 

次の曲ではみんなの前で演奏するのは生まれて初めてと、NHKのテーマソングにもなった『ウリズンの風』を演奏。
先に演奏された『恋はカンターレ』も『ウリズンの風』もライブでは本邦初公開。登茂ちゃんが作ってくれた楽曲が初めて人前で演奏されるという素敵な瞬間も用意してくれました。


そして、本編最後の曲『いつかそうしよう』では少しでもみんなが観れるようにと立って弾き語りで演奏。
後ろの人への気遣いも登茂ちゃんらしい配慮でした。

 

 

 

本編終了後、一度はステージを後にしたものの、鳴り止まない拍手に誘われ再度、登茂ちゃがステージに現れます。

 


「もうちょっと頑張るか」と、今回のライブのために特別に制作したTシャツを着て気合を入れます。

アンコールは登茂ちゃんのソロデビューシングルでもある『24hours』を演奏。演奏後は、当時の振り付けを少し披露したりもしていました。



そして、「最後は呼ばないとね、加奈ちゃん〜」
と、再びゲストの加奈ちゃんを呼び込みます。


すると! 

サプライズでピアノのBGMが流れ、会場のみなさんのハッピーバースデーの合唱が始まります。加奈ちゃんもそれに合わせるかのように花束を持って登場し、会場は誕生日ムードに包まれます!
歌が終わるとケーキも用意され登茂ちゃんが想いを込めてローソクの火を吹き消し、会場からは盛大な拍手が贈られました。

 


そしてそして! 登茂ちゃんにはナイショで会場のみなさんと一緒にサプライズとして用意した、寄せ書きが加奈ちゃんから手渡されました。
 

 


 

これには登茂ちゃんもこの驚きよう。

 

「え? ホントに? みんなニクいね〜」

と、喜びを隠せません。

サプライズ大成功です!


「最高の誕生日です。本当にどうもありがとう。
今年の誕生日はこうだったって、忘れないよ。」

 

と、終始笑顔で感謝の意を述べ「最後は楽しくやろうね。」と『ジャングルプリンセス』を演奏します。
登茂ちゃんと加奈ちゃんが交互にボーカルとったり、時にはお客さんがコーラスをとったりとなんともスペシャルなバージョン。楽しい雰囲気でライブのラストを飾ります。

 

 

最後に今日の記念にと会場のお客さんと全員での記念撮影をし、みなさんの暖かい声援に包まれながら満面の笑顔で登茂ちゃんはステージを後にしました。


 

 


の、はずだったのですが…

 

終演のBGMもかかっているにもかかわらずアンコールの声援が止みません。
あまりの声援の大きさに再び登茂ちゃんと加奈ちゃんが再度ステージに登場します。

 

「ありがとう」と、小さな声でお礼を伝え、挨拶だけで終わるのかと思いきや、誕生日に集まってくれたお礼にと「何聴きたい?」と会場にリクエストを求めます。

「パイロット!」「SHE!」と、声が上がる中、リクエストが一番多かった「ダイアモンド」を演奏することに。
ダブルアンコールは本来予定されておらず、譜面もなく、練習も全く行われていない状態です。
しばし、加奈ちゃんとひそひそ打ち合わせをし

 

「みんな歌ってくれる?」


と、会場のみなさんヴォーカル、演奏とコーラス登茂ちゃんと加奈ちゃんと、とてもゴージャスな『ダイアモンド』が、始まります。
もちろん、登茂ちゃんは譜面なしの即興です。

 

 

武道館や東京ドームとはひと味もふた味も違う『ダイアモンド』。登茂ちゃんも「ワンコーラスだけね」と言っていたものの会場の熱気に押されにフルコーラスを演奏し、誕生日ライブをみんなと一緒のダイアモンドで締めくくりました。

 

 

あくまで自然体。最初からそれを貫き通し、会場の一人一人顔が見えるお家に遊びに来てもらうようなライブにしたいと、武道館、東京ドームを経験したアーティストとは思えないその謙虚さ。ミュージシャンとしてより人としてみんなと楽しく接したい、そんな登茂ちゃんの思いを彷彿させる愛に溢れるライブでした。
当日は誕生日ということもあり、全国各地からたくさんの方にお越しいただき、プレゼントやお花、お手紙、そして愛情をいただきました。

登茂ちゃんも当日みなさんの笑顔をみて「幸せだわ〜」と何度も呟いており最高の誕生日を過ごせたようです。

 

今後の予定は今の所決まっていませんが、また、こんなライブができることを待っていてくださいね。

 


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01. 恋はカンターレ〜comeback
02. 世界でいちばん暑い夏
03. それなりにいい人
04. M
05. SHE
06. Seven Years After

07. 海にひとしずく
08. 恋に落ちたら
09. 勇者のドライヴ ★ゲスト:中山加奈子    
10. おなじ傘の中に ★ゲスト:中山加奈子
11. 銀竜草
12. 月夜の出来事
13. ゆらり
14. ウリズンの風
15. いつかそうしよう    

En1.    24hours
En2.ジャングルプリンセス★ゲスト:中山加奈子

En3.ダイアモンド★ゲスト:中山加奈子

 

 

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