やっと、差し当ってブログに書きたいネタもひと段落したので、すっかり書き損ねてしまっていた我が家の新グランドピアノについて綴りたいと思います。

 

過去ブログ「海外引越しを目前に新品グランドピアノを購入するという暴挙」

 

 

自宅でピアノ教室を開くということを前提に、夫の実家を完全分離型の二世帯住宅として建て替えた際、「教室を開くからには、とりあえず安くてもいいからグランドピアノを!」と、新居建築のどさくさで勢いで購入したのがYAMAHAの中古G3でした。

 

この時は予算的にもかなり制限があったし、そもそも家を建てることで他にもやるべきことがとても沢山あったため、「予算内で音色やタッチが最低限自分の好みに近いもの」という、かなりハードルを下げた状態でのピアノ探しとなりました。

 

過去ブログ

「グランドピアノが我が家に来るまで1」

「グランドピアノが我が家に来るまで2」

「グランドピアノが我が家に来るまで3」

「グランドピアノが我が家に来るまで4」

 

そんな状況で手にした一台であったため、自分の残りのピアノ人生を考えた時に、いずれは極力妥協抜きでじっくりと選び抜いたグランドピアノを購入したい…という願望はずっと胸の中にありました。

 

そんな中、せっかく自宅でピアノ教室が開けて軌道に乗っていたにもかかわらず夫のアメリカ赴任が決まったり、そこからやっと帰国できたと思ったらまたその2年後に今回のドイツ赴任(元々はイギリスのはずだったのですが…)が決まり…と、日本での通常の生活が送れない年月が思った以上に重なってしまう状況となり、ふと改めて自分の残りのピアノ人生を冷静に「あと何年…?」と考えた時に、「うかうかしてたら望んだピアノを手にすることなく人生が終わってしまう…!!」と、猛烈な危機感を覚え始めました。

 

そして昨年、夫の海外赴任が決まった段階で、「帰国したらなるべく早くピアノを買い替えよう!」という決意が固まりました。

 

そこから、各メーカーのピアノについてやピアノの構造について、G3を購入した時以上に深く調べる日々が始まりました。

ヤマハのピアノ工場に見学に行ったのも、実はその一環でした。

 

 

その中でとても気になるブランドを見つけました。

 

結論から言うと、最終的にはそのブランドの新品グランドピアノを購入することとなりました。

 

それがコチラ!

 

DIAPASON(ディアパソン) DR300という機種です。

 

 

「ディアパソン」という名前のピアノは元々は「天才ピアノ職人」と呼ばれている大橋幡岩氏が制作し始めたものです。

その後、紆余曲折あり現在はカワイの一ブランドとして辛うじてブランド名は残されていますが、実は今年4月に全機種のリニューアルと価格改定(つまりは値上げ)が行われ、現行のディアパソンピアノはかつて大橋幡岩が設計したものとはだいぶかけ離れたものとなってしまっており、実質的には「もうそれ、ほぼ100%カワイのピアノやん」という仕様になっているようです。

 

そして結局これが渡独前にピアノを購入することとなった最大の理由なのであります。

 

つづく