7月下旬に義父、姪(中2)、甥(小6)が日本からハンブルクまで遊びに来てくれました。
義母は年老いたペットの犬のお世話があるため断念。
姪っ子&甥っ子も部活やらで何かと忙しいので、そんなに長く滞在することは出来ず、海外旅行としては短めの4泊6日という強行スケジュールだったのですが(初日の到着が夜なので、実質的に観光に費やせるのは3日間のみ)、観光拠点をハンブルクだけに絞ればわりと充実した時間を過ごせるものなんだな、と感じました。
そんなわけで、3日間の観光の様子をなるべくコンパクトにまとめて振り返ってみたいと思います。
<1日目:シュヴェリーン城>
この日はお城手前の広場でお祭(ただのマーケットだったのかもしれませんが)が開催されていました。
子供達にぜひヨーロッパの本物のお城を見てもらいたい!と思っていたので、ハンブルクから少し離れた場所ではありますがここは外せませんでした。(ハンブルクから鈍行電車で1時間半ほど)
以前家族で行った時は日曜日だったせいでほとんどのショップが閉まっていたという反省を活かし、今回は土曜日に行きました。
ドイツのお城と言えば「ノイシュヴァンシュタイン城」が有名かと思いますが、シュヴェリーン城も全く引けを取っていないと個人的には感じます。
ドラクエとかFF等が好きな人は、むしろシュヴェリーン城の方がテンション上がるかもしれません。
お城の中も有料ですが見られますし(子供は無料)、中庭や庭園もとても美しいです。
そして夏休みということもあってか、お城近くにこんな遊び場がオープンしていました。
子供達がこれをスルーするわけはなく。。。(笑)
結果的に、子供達にとってはこっちがこの日一番のハイライトとなりました。
夕食はハンブルクに戻ってから、「Hofbräu」というソーセージ料理が売りのレストランへ。
どれも美味しかったですが、皮をむいて食べる「ヴァイスヴルスト(白ソーセージ)」がみんな一番気に入ったようです。
<2日目:ミニチュアワンダーランド、旧エルベトンネル、レーパーバーン、移動遊園地>
「ミニチュアワンダーランド」はヨーロッパを中心とした10ヶ国近い国の様々な風景をミニチュアで再現しているという人気のテーマパークです。テーマとなっている国は今後まだまだ拡張予定のようです。
数年前には「ドイツの人気観光スポットTOP100」というランキングでなんと堂々の1位に輝いたこともあるそうで。
ドイツなんて他にいくらでも有名で人気のスポットがありそうなものなのに、本当なのか…?!と未だに半信半疑なのですが(笑)少なくともハンブルクの中では間違いなく大人気スポットとして有名で、曜日や時間帯によっては事前にネットで予約をしておかないと入場が難しいと言われているテーマパークです。
ここ、実は我が家から超徒歩圏内でして、歩いて3分ぐらいで行けてしまいます。
とてもドイツナンバー1になったテーマパークとは思えない地味な入口(笑)
ちゃんと日本語のガイドもありました!
こんな感じでミニチュアの世界が広がっております。
所々にお客さんが押せるボタンがあり、それを押すことによりいろんな仕掛けが発動する仕組みになっています。
また、一定の時間が経過すると昼夜が切り替わるようにもなっており、それぞれでまた違った表情を楽しむことが出来ます。
最初は、「ミニチュアの世界なんかで自分も含めみんな楽しめるだろうか…?!」と結構心配で、実際姪っ子&甥っ子も「ここってもしかして微妙じゃね…?」みたいな表情を浮かべていたのですが、想像以上に精巧過ぎる様々な仕掛け、夜にならないと起こらないイベントなど、人を惹きつける工夫が満載で、みんな徐々に細かい部分を熱心に観察するように。。。
私自身もだんだん「ヤバイ…これは沼にハマるやつだ…」と危機感を覚える感じになっていきました。
夜になると、こんな風にマンションの一室で殺人事件が起こっていたりします。
こんなの真面目に観察し出したらとても1日では終わりません。(笑)
火山の噴火も夜限定イベント
空港では飛行機の離着陸も見られ、ここは全体の中でもかなりの人気スポットでした。
さすがハンブルクのテーマパークだけに、ハンブルクの街の再現にはかなりのスペースが費やされていました。
「エルプフィルハーモニー」、一定時間ごとに外壁部分がオープンして内部が見られる仕掛けになっています。
ちなみに、今回義父達にはエルプフィルハーモニー内に入っているウェスティンホテルに宿泊して頂きました。
予定より長時間ミニチュアワンダーランドで過ごした後は、フェリーに乗って「旧エルベトンネル」へ。
100年以上前に作られた、エルベ川の地下を走るトンネルです。
巨大エレベーター(人だけでなく、自転車や車も乗れるサイズ)で地下23メートル程の地点まで下がり、そこから500m程ある長さのトンネルを渡っていくと、エルベ川の対岸に行くことが出来ます。
対岸からは「これぞハンブルク!!」と言える港と街の風景を望むことが出来ます。
その後、電車でハンブルク一番の歓楽街「レーパーバーン」をちょっとだけ散策。
いかがわしいお店だらけですが、昼間は普通に家族連れなんかも歩いています。
レーパーバーンは無名時代のビートルズが活動拠点にしていた場所としても有名で、「ビートルズ広場」なるものもあります。
実際行ってみると、とっても地味な「ビートルズ広場」。。。
そして子供たちがいちばん楽しみにしていた、世界最大級の移動遊園地「Hamburger Dom(ハンブルガー・ドーム)」!!
ちょうど義父達が到着した日からスタートしたので、タイミングよく行くことが出来ました♪
この移動遊園地は年に3回、各シーズン1ヶ月ほどの期間限定で開催されます。
普段は何もない広大な敷地で、オープン1週間ぐらい前から設営作業が開始されるのですが、こんな壮大な施設がたったの1週間で突如街に現れる…というのが、なんとも凄すぎる…。
毎日14時に開園して夜中の12時半ぐらいまでやっているようです。入場は無料で、やりたいアトラクションでその都度お金を払うというシステム。
夜の方が雰囲気がありますね。そして夜が深まるほどに賑わいが増していきます。
ちなみにこの遊園地も自宅からバスを使って15分程度で行けてしまうので、義父達が日本に戻ったあとも3回ぐらい行っちゃってます。(^ ^;;
<3日目:市庁舎・アルスター湖界隈の観光&ショッピング>
あっという間に観光最終日。
朝は私たちの住むアパートに来てもらい、近所のベーカリーで各々好きなパンを買い、自宅でまったりゆったり朝食タイムを過ごしました。
ちなみに、この日は月曜でしたが夫も会社の有休を取ってくれていました。
その後、自宅から徒歩5分ほどの場所にある「聖ニコライ教会(廃墟)」へ。
※この日、雰囲気が伝わる写真を撮り損ねてしまったので、別日に撮った画像を載せときます
こちらの教会は、第2次世界大戦で爆撃を受け大半が焼失してしまっており、可能な範囲で修復はされていますが教会としての機能は果たしておらず「廃墟」という扱いになっています。
戦争の悲惨さを今に伝える存在という意味では、広島の原爆ドームに近い感じかもしれません。
教会の地下には戦争にまつわる資料等が展示された小さな博物館もあります。
教会入口。多数並んでいる天使の像の首が無くなってしまっているのがわかりますでしょうか?
間近で見ると、外壁の焦げ跡や損傷っぷりが本当に生々しく、胸が締め付けられます。。。
地上75m地点まで昇れるエレベーターで上まで行くと(有料)、倉庫街や港、市庁舎方面の景色もよく見えます。
この日のお天気はイマイチでしたが、それでも十分な絶景でした。
画像手前の記念碑には数ヶ国の言葉で祈りの言葉が書かれており、その中には日本語もありました。
この広場のようになっている場所にかつては立派な礼拝堂があったらしいのですが、ご覧の通り全て焼け落ちて何もない空間になってしまっています。。。
その後徒歩で市庁舎方面に移動。
市庁舎の中庭
「アルスターハウス」というショッピングモール内の、「Billy」というハンバーガーが激ウマのレストランでランチ。
ここのハンバーガーは本当にお勧め!
ずっと気になっていた「ニベアハウス」にも行ってみました。
日本でもお馴染みの「ニベア」ですが、実はハンブルクが発祥なんです。
こちらのニベアハウスでは日本未発売の商品も沢山ある上、調べたところによるとクリームの成分も日本とは違う北国仕様になっているらしく、日本のニベアより保湿効果が高いのだとか。
日頃ニベアの商品はほとんど使うことはないのですが、せっかくなのでハンブルク限定デザインのニベア缶を買ってみました。
姪っ子・甥っ子のいちばん上のお姉ちゃんとママ用にも私からのお土産ということで購入して、姪に託しました。
その後、いくつかのショッピングモールやデパートをはしごして、なんとかみんな必要な分のお土産を購入出来たようです。
最後のディナー後は、倉庫街(2015年に世界遺産として認定)の運河沿いを歩いて、翌日に迫った別れを惜しみながら帰路につきました。
最終日はみんなで朝食を食べたらすぐ空港に向かわねばならないというスケジュール。
空港駅から空港へとつながるエスカレーター
引き続きハンブルクに残って生活を続けなければいけない身としては、「さようなら」の看板の文字がとても切なく感じられました…。
もうこのままみんなに便乗して日本に帰りたい…!!と、猛烈に思いました![]()
そして私たち家族は3人で自宅に帰り、あっけなくいつもの日常に戻りました。
夫も帰宅後すぐに会社へ出勤。
残された私と娘だけの日常ってこんなに静かだったんだ…と、この数日間とのギャップと寂しさをその後私はひっそりと1週間ほど引きずることとなりました。。。![]()
姪っ子・甥っ子にとっても今回の旅はいろんな気づきがあったようで、話を聞くとやはりドイツの楽しさだけでなく「日本」という国の素晴らしさを改めて実感したようです。
無料で使えるトイレが至る所にあること、飲食店でお水がタダで貰えること、日曜日でもお店が開いていること、24時間営業のお店があること…全ては日本を外側から見てみたら決して当たり前のことではなかったんだな…ということがよくわかったようです。
空港に向かう電車の中で姪っ子が「爽健美茶が飲みたい…」と言っていたのが印象的でした。(笑)
次みんなに会えるのはいつになるんだろう。
出来れば来年の後半ぐらいに一時帰国が叶えば嬉しいのですが…。
すっかり長々と綴ってしまいましたが(書いてしまってから3日分の内容を1つの記事にまとめたことに少し後悔…)、最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございます!

























