ドイツで3ヶ月以上滞在するためには、外国人局という役所に行き「住民登録」をせねばなりません。
これが完了しないとビザ取得も出来ないため、なるべく早めに行う必要があります。
しかしこの手続き、手続き対応するスタッフの態度が高圧的で冷たい場合が多いという専らの評判でして、夫が行った時も
「なんでドイツ語が喋れないんだ」
「ちゃんと話せるようになってから来い」
みたいなことを散々グチグチ言われながら、最終的に「しょーがねーな」的な感じで承認はされたものの、ものすご~く嫌な気持ちを味わわされたとのこと。。。![]()
そんなこともあり、今回は夫の会社の社長秘書であるドイツ人女性がサポート役として帯同して頂けることになりました。
そして到着した外国人局。
通常は大混雑している役所らしいのですが、この日は予約者限定の日だったからかガラガラでほとんど誰もいない状態。
受付から秘書の方が全てやり取りをしてくれたので、私達は大助かり。
そしてガラガラだったので、すぐに順番が回ってきました。
窓口にて、必要書類&娘と私のパスポートを提出。
やり取りは全て秘書の方がやってくれていたので、あとはボーっとしていればこのままアッサリ手続きが完了するかな?!と期待していたその時、窓口の担当女性が少し険しい顔になり何やら言い始めました。
そこから担当者と会社秘書の方との超早口でのドイツ語の応酬がしばらく続きました。
全く何を言ってるかわかりませんでしたが、どうやら不足している書類がある様子…![]()
娘はこの語調強めなドイツ語のやり取りが怖いと感じてしまったようで、急激にナーバスになりパパの後ろに身を隠し始めました![]()
なんだかよくわからないけど、また出直さなきゃいけないのかな…?とガッカリしていると、最終的には住民登録が承認されたと思しき書類を渡され、「え、どういうこと?!」という状態に。
秘書の方の説明によると、結論としてはこうです。
私と娘の住民登録をすることは出来たけれど、私と夫が正式に結婚しているという証拠となる書類が不足しているため、現段階では私たち家族3名はまだ「家族」としては認められていない状態であると。
このままだと私と娘はビザの取得が出来ないのだそうです![]()
当初はハンブルクの領事館に戸籍謄本を持って行ってドイツ語だか英語だかに翻訳した結婚証明書を発行してもらい、それを提出すればよいのでは?という話だったのですが、その後よくよく調べると、どうも日本の外務省から「アポスティーユ」というものを発行してもらい、それを提出せねばならないそうです。
私は夫の会社の方から必要だと言われた物は持ってきていますが、「アポスティーユ」なんて全然聞いてないよ。。。![]()
なんならそんなワードも初めて聞いたよ。。。
夫によれば、数年前にハンブルクへ家族帯同で来た駐在員の方の手続きの時には必要なかったそうで…。
数年の間に規定が厳しくなったのかもしれないし、アメリカのSSNと同じく窓口の担当者によって対応が変わるパターンのやつかもしれませんが、とにかく現状はこんな感じです![]()
アポスティーユ自体は日本にいる間に取得する分には必要書類を外務省に郵送さえすれば、証書返送時の送料以外は無料で簡単に入手できるものであるようですが、海外に来ちゃってから必要だと分かった場合は、委任状を用意して誰かに代理取得をお願いして…となり、かなり面倒なことになってしまうようです![]()
今回の手続きの際、秘書の方があれだけ強めにネバっても(ちなみに、秘書の方はちゃんと事前に必要書類はこれで大丈夫か?と電話で問い合わせた際には「OK」と言われていたそうで、そのことを言っても今回の担当者は突っぱねてきました…)ダメだったんだから、これがもし自分達だけで手続きに臨んでいたとしたら、全く歯が立たず門前払いだったかもしれないなぁ…と思いました。
一応、住民登録はなんとか出来たので、本当に秘書の方には感謝しかありません。
しかしまぁ、結果的には状況としてアメリカでのSSN(ソーシャル・セキュリティー・ナンバー)取得の時と同じ感じになったなぁ…と。(^ ^;;
あの時は、領事館で英訳した結婚証明書は準備して臨んだものの「原本がなきゃダメ」と言われ、門前払いをくらったのでした。(後日、別の窓口では必要なかった…というオチ)
やはり駐在員の「妻」という立場でビザ取得までこぎつけるためには、通常よりも一筋縄ではいかないのかもしれません…。
夫の会社からの情報だけを鵜呑みにせず、念には念を入れて自分でももっと手続きについて下調べしておけばよかった…と反省しました![]()
またそのうち続報をお知らせしたいと思います。
