今回は、娘のレッスンで使っている教材についてです。

 

4歳児を教えるというのは正直かなり久しぶりでして、そのため幼い子供を教えるという事に関しては相当勘が鈍っていると思われるのに加えて、以前教えていた時には無かった新しい教材も今は本当にいろいろと出ています。

 

そんなわけで、せっかく4歳の娘を教えられる状況になったのだから、ハッキリ言って娘を実験台にする気マンマンであります。(笑)

 

この機会に、新旧問わず娘にいろいろ試してみて反応を見つつ、子供も喜び自分自身も使いやすいと感じられる教材、効果的な活用方法を見つけられればと考えています。

 

 

まさに現在進行形でいろいろと試している最中なのですが、まず最初に、現段階での最注目導入用教材をご紹介します。

 

今年発売されたばかり。

石黒 加須美 著「まいぴあの」シリーズ

 

愛知県一宮市で教室を主宰されている先生ということで、勝手に親近感を持っています。

 

 

 

上記の本も所有しており、度々読み返しています。

 

なるほど~!と思える点、共感できる点が多い先生だったので、導入用テキストを出されると知った時からかなり期待して発売日を待っていました。

 

そして実際手に取って使ってみた「まいぴあの」のテキスト。個人的に相当ツボにハマリました!

随所に細やかな気配りが感じられ、めちゃくちゃ好感触です。

素晴らしいと思った点を挙げさせて頂くと…

 

・1巻では、グーやパーで鍵盤を叩く「クラスター」からの導入

 

3歳児ぐらいからでも負担なく音を出すことが出来、筋力がついてきた時に正しいフォームで弾くことに繋がる。脱力の感覚をつかむのにも役立つかと。

 

 

・2巻では、昔から当たり前のように定番だった「ドの音を1の指(親指)で弾く」のではなく、3の指(中指)を使って弾くところからスタート

 

以前から「幼児の導入を1の指から始めるって、絶対ダメでしょ…」と常々思っており、既存の導入用教材をそのまま使うことになんともやりづらさがあり、仕方なくアレンジして使ったりしていたのですが、「1の指からの導入はダメだよね」と初めて(私の知る限り)教材という形で提供してくれたのが、黒河好子先生のこちらのテキスト。

 

黒河先生のテキストも本当に素晴らしいのですが(セミナーでのお話も、「いつまでも聞いていたい!」と思える面白さなのです)、「まいぴあの」の方がよりレッスンで実践的に取り入れやすい作りになっているかな~、という印象です。というか、この2冊を上手く併用できればすごく効果が上がりそう。

 

 

・複数のイラストレーターがテキストの挿絵を担当しており、テキストのイメージが良い意味で固定されにくい

 

これは本当に画期的!!!と感心せずにはいられませんでした。結構な衝撃を受けました。こんなテキスト初めてじゃないでしょうか。

 

うちの娘のお気に入りの曲「あさごはん」。

このイラストを見るなり「弾きたい!!」と言いました。(笑)

 

 

かと思えば、こんな優しいタッチのイラストも。

 

生徒が弾くパート自体はとてもシンプルで簡単なのですが、伴奏が凝っていますし、イラストがとても素晴らしいので、大いにイマジネーションが刺激されると思います。講師目線で見ても、生徒にあれこれ想像してもらうための言葉掛けをする際にすごく助けになってくれると思います。

 

 

・伴奏パートの音源をWEBでダウンロード可能(無料)

 

少し前まではCDが付属していたテキストが多く出回っていましたが、どうやら最近は音源入手はWEBでという方式にシフトしつつあるようですね。

 

ダウンロード音源の方がスマホ等で手軽に再生できますし、家での練習のサポート方法がよくわからず困っておられる保護者の方にも、良い活用方法を提案しやすくなるのではないかなと期待できます。

 

 

ピアノのテキストと同時にワークブックも出されています。

 

こちらは何度でも貼って剥がせるシールが付属しており、書き込みが必要なページでもホワイトボード用のペンを使えば繰り返し使える仕様になっているテキストです。

色や形の区別、大きさ、高低の比較、左右の把握、数を数える…等のピアノを弾く上で最低限必要な認知能力を鍛えるための内容になっています。

 

娘も面白かったみたいで、あっという間に1冊終えてしまいました。

 

しかし、、、同じ問題を何度も繰り返しやりたいという気持ちにはあんまりならなかったようであせるうちの娘に関しては、2回目以降はほとんど喰い付いてきませんでした。(^ ^;;

やったことを忘れた頃に再度やらせればノってきてくれるかもしれませんし、このへんは個人差がかなりあるかな~とも思います。

 

ただ、この内容でこのお値段だったら、学研や公文などから出版されている知育系のワークブックを使った方が俄然良いであろう…というのが正直な感想です。

 

繰り返し使えるので、教室用に1冊持っておいて、必要に応じて使う…という方法なら良いかも。

一人に一冊購入して使って頂くには、お値段を考えると親御さんにちょっと申し訳ないかな~…という印象を持ちました。

 

 

「まいぴあの」シリーズは、秋に続編が発売されるようなので、それも今から楽しみです。