今週は、昨年から1年ちょっとの間ピアノを教えていた小6の男の子のラストレッスンがありました。


彼のご家族はイギリス→ドイツ→アトランタと海外生活が続いている転勤一家で、生徒の男の子(以下T君)はドイツで日本人の先生に1年半ほどピアノを習っていたそうです。


しかし、初めてのレッスンの時には自力での譜読みがあまり出来ていない状況でしたあせる

なので、最初の内は読譜のトレーニングを徹底的にやりました。


ピアノ自体はとても好きだったようで、この約1年の間にメキメキと成長。

すごい力み癖があったのもだいぶ取れてきて、最近ではかなりナチュラルな音色で演奏できるようになってきました。



レッスンの間は、T君ののお母さんと妹(小3)のMちゃんがうちの娘の面倒を見てくれていてとても助かっていました。

娘もMちゃんのことが大好きで本当によくなついていて、仲良く遊んでいる様はまさに姉妹という感じでした。レッスン後にT君が加わると、「3兄弟ってこんな感じか~~~」という疑似体験も出来ました。(笑)


そんな和気藹々と楽しかったレッスンもついに終了。

お別れする時は自分が想像していた以上の悲しみが込み上げてきてお母様と共に涙ぐみながらのお別れとなってしまいました汗

そして渡米前に沢山の生徒さん達とお別れした時の身を切られるような悲しさもフラッシュバックしてしまいました。。。

出逢えたことは本当に嬉しかったけど、やっぱりもうこんな思いはしたくない…。

帰国後の仕事のことを考えると、本当に気持ちは複雑で、まだまだ身の振り方が決められなさそうです。。。



T君には最後のレッスンの課題として、今までのレッスンでやった曲の中からお気に入りを3曲選んでもらい、みんなの前で披露してもらいました。

演奏したのは

「アラベスク」ブルグミュラー

「ラッシュアワー」エリック・バウムガートナー

「ピアノマン」ビリー・ジョエル


どれもレッスンで取り組んでいた時の演奏よりレベルが上がっており、T君の成長をしっかりと実感することが出来ました。


そうそう、彼が選んでくれた曲の1つにエリック・バウムガートナーという作曲家のものがありますが、こちらはアトランタ出身の作曲家なんです。(現在もご活躍中)

エリックバウムガートナー/黒猫のおしゃべり 小さなピアニストのためのレッスン・発表会曲集/全音楽譜出版社

ギロックの流れを汲んでいる感じで、ジャズ・ブルース風・現代っぽい曲などカッコイイ曲が満載です。

めちゃくちゃオススメ!


彼の演奏の後、私も今までのお礼の気持ちを込めてアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」を演奏させて頂きました。初レッスンの時には→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)の激しめの曲を自己紹介代わりに演奏したので、今回はしっとりと、ということで。


プレゼントまで戴いてしまいました。

ぬいぐるみはMちゃんのチョイス、キルトはお母様の手作りです!


Mちゃんはこのぬいぐるみに自分と同じ名前をつけて、「この子の名前はMだからね。Mって呼んでね」と、うちの娘に言っていました。なんとも切なくて泣きそうになってしまいましたしょぼん


私からもT君に楽譜のプレゼント。今後も引き続き頑張って欲しいという願いを込めて。

親御さんの影響で、エルヴィスとかクイーンが好きみたいだったので、近所のピアノショップで見つけたエルヴィスのグレーテストヒット集を。

こんな楽譜が都合よくパッと店頭で見つかってしまうのもアメリカならではかなと。しかもアレンジがかなり簡単で、自力でも気軽に取り組みやすそうな感じでした。



お別れは本当に寂しいですが、お母様からも「さよならとは言わず、いつか必ず日本で会いましょう!」と言って頂きました。

その日が来るのを心の底から楽しみに、そして励みにして日本に帰ろうと思います。