もうあれから3週間以上経ったのか…と時間の流れの早さにビックリします。
自分の年齢と気力的に今回の出産が最初で最後の経験となる可能性が高いので、せっかくの貴重な経験を忘れないよう、出産に至るまでの流れをざっと記録に残しておこうと思います。
(「ざっと」と言いながら、結局文字数制限により3回に分けて投稿せねばならなくなりましたが…^ ^;;)
・早朝、何度かお腹の張りを感じて目が覚める。
元々妊娠期間中はそこまで頻繁にお腹が張る方ではなかったこともあり、この段階で「これはもしや…」と思いました。今までに無い感じだったので。
・夫を送り出すため7時ごろ起床。やはりお腹の張りを感じつつトイレに行くと、「これは多分間違いない…!」と思うおしるしが。
・その後からお腹が張る感覚を時計で計り始めてみると、やはり10分前後の間隔で繰り返されていることがわかる。出勤間際(7:30頃)の夫に「もしかしたら出勤してすぐ帰って来てもらうことになるかも…」と伝える。
・夫の出勤後もやはり頻繁にお腹が張る。というか、もはやその間隔は7,8分ぐらいになっていたので8:30ぐらいに夫に「会社着いてすぐで申し訳ないんだけど、やっぱり帰って来て」と電話。
お腹の張りも、ただ張って固くなるだけでなく、この頃には「イテテテ…」という感じになり、間違いなく「陣痛確定」という状態になる。
・その間に、このあと入院することになってもいいように、お風呂に入ったり(湯船につかって体を温めるとお産を促す効果もあるようなので)入院用の荷物のチェックをしたりと、身支度を整える。
・11時頃に夫の運転で病院に向かう。(今まで検診で通っていた病院ではなく、産む方の病院)
・病院の受付で現在の状況を説明すると、いくつか書類に記入して入院手続きが始まる。
・まだ私自身は全然元気な状態だったけど、スタッフが車椅子を準備して登場。「え?全然歩けますけど^ ^;」と思いつつ、促されるまま車椅子に座ってLDR(お産・赤ちゃんのケア・産後の休養までが全て一部屋で出来る病室)へ。
・お昼12時頃。
LDRで病院支給のパジャマに着替え、ベッドに寝かされ水分補給の点滴・陣痛監視装置・赤ちゃんの心拍感知装置を装着される。
これ以降、飲み物を飲むのはいいけど食事は禁止、と言われる。
・ナースによる内診。どうやらかなり赤ちゃんが下がってきているらしく、「Baby is very very low!!!」と驚かれる。子宮口の開きは3cmぐらいで、赤ちゃんの頭に指が触れたらしい。
・ナースから既往症などの確認を結構細かくされる。日本の産婦人科から紹介状と共にもらっていた血液検査等の結果(日本語表記)を訊かれるも、素人の我々夫婦には何の検査の数値なのか解読が難しい項目もあり、かなり苦労する。(実際苦労していたのはナースとのやり取りをほとんどやってくれていた夫のみですが^ ^;;)
・一通り諸々の確認が終わると、しばらくは病室で放置状態に。ベッドで安静にしていたせいか、陣痛の間隔が午前中よりも若干開き気味に。
自宅から持ってきたアロマオイル(お産を促す効果があると言われるラベンダーやクラリセージ)をハンカチに染み込ませ匂ってみたりしてました。
・数時間後、通っていたクリニックの主治医が登場。何か細い棒状の物を手に持っているなぁ~と思っていたら、これを使って人口破水された模様。
大量の羊水が流れ出てきて、とても不快な感覚。
「多分産まれるのは夜9時から10時ぐらいになりそうね。その頃にまた来るわ」
と言って、主治医はすぐ去っていきました。
・破水したのをきっかけに、陣痛が激しさを増す。
陣痛の度に羊水も出てくるので、その不快感と痛みで辛さがピークに近づく。
陣痛が来てない時はかなり普通のモードでいられるのに、ひとたび痛み出すと「この世の終わりか!!!」と思うほどのレベルの痛みに。
ナースからは「麻酔が必要になったらいつでも言ってね」と言われていたものの、麻酔は背中に打たれるため、1度打ってしまうとそこからはベッドから起きてトイレに行ったりも出来なくなるようなので、ある程度のところまでは耐えてみた。
・そしてとうとう痛みが限界に。今までの人生でこれより痛いと思ったことはなかったんじゃないか?という痛さっぷり。っていうか、自然分娩だったらこれがマックスではなくて、ここからもっと痛くなるんだよね?!あり得ない!!!
…と思いました。(^ ^;; 世の自然分娩したママ達を心の底から尊敬しました。
夫に手を握ってもらったりしたら多少は気持ちが落ち着くのかしら?とか思って、試しに握ってもらったのですが、もうこれがビックリするほどなんの慰めにもならない。(笑) むしろその肌の感触と温もりがかえって不快!!みたいな。(夫よ、スマン)
夫に、「次に陣痛が来たら、もう私はなりふり構わず泣き叫ぶしか術がなくなるであろう。もう限界だから麻酔を打ってもらうよ」と言い、ナースコールで麻酔をお願いしました。
陣痛の相当な痛みというものを味わえたのは、人生経験の一つとしては貴重な体験だったのかもしれませんが、もし次があったとしたら、麻酔をお願いするタイミングはもっと早くするべきだと思いました。
というのも、麻酔をお願いしてから実際に麻酔を打ってもらえるまで、準備などで結構時間が掛かるので、そこまで計算に入れておかないと「限界だ!!」と思ってから、もうしばらく限界の痛みを味わう羽目になるからです![]()
・しばらく待つと麻酔医が登場して、背中に「エピュドラル」という硬膜外麻酔を打たれる。
この麻酔を背中に打たれる時が結構痛いという噂を聞いてたんですが、確かに若干「チクッ」とはしたものの、こんなのさっきまでの陣痛に比べたら全く痛みの種類に入りませんでした。
・麻酔と同時に、今後はトイレに行けなくなるので導尿カテーテルも入れられる。こちらも全く痛みは無し。
・そして数分後。なんとビックリ!さっきまであんなに痛かった陣痛を全く感じなくなりました。
陣痛監視装置によると陣痛が来ているはずの時でも、もうこの後は完全に無痛な状態となりました。
多分麻酔の効き具合は、麻酔の使用量や個人差もあると思いますが、私の場合は全く痛くなくなりました。それに伴って、下半身の感覚もほぼ無い状態。自分の太腿とかを触ってみると、すごくヘンな感じ。謎の肉塊を触っているような。。。(^ ^; 体温とか、なんとなく触られてるというのは辛うじてわかるという程度。
・その後、痛みがなくなったので極めて穏やかに過ごす。
背中に針が刺さっているため、横向きに寝かされている上、下半身が自力では動かせない状態のため、30分おきぐらいにナースが来て、寝る向きを左向き→右向きとチェンジしてくれました。
・安静にしているせいか、やはりそこからお産の進みは停滞気味だったようで、陣痛促進剤が使われました。
・さらにその後、「赤ちゃんにちょっと酸素が不足気味だから」と酸素マスクまでされる始末。
自分自身の感覚としては痛みもなくかなり通常モードなのに、体中管だらけだし酸素マスクまでされて、見た目だけは「どんだけ重病人?!?」という姿になっておりました。(笑)
こんな姿になることは今後もう無いかもしれないから、と夫に記念写真を撮ってもらいました。(笑)
・そうこうしているうちに、あっという間に時間が過ぎ気づけば夜に。
子宮口もだいぶ開いて来ていたようで、「ドクターを呼んだからもうすぐ来るわ」と言われました。(つづく)