変拍子の合唱曲

実家方面でのレッスンで、もうかれこれ１０年近くピアノを教えてる男の子がいます。現在は中学３年生。
とてもセンスのある優秀な生徒で、昔からレッスンでアドバイスしたことは次のレッスンでキッチリ反映させた演奏が出来る子でした。

学校で合唱の伴奏を頼まれることも多く、小学校の高学年の時には学校での企画で小編成のオーケストラと共演するという権利を見事オーディションで勝ち取り、オケとのアンサンブルという貴重な経験も果たしました。

普段のレッスンでもクラシックだけでなくロック・ブルース・ジャズ系の曲なんかも幅広くやってきました。最近はこういったジャンルのピアノ教材も充実してきてるので、教える側からすると非常にありがたいです。

その時やってる曲に応じていろんな音源を聴かせたりもしていて、密かに彼が小学校高学年に入ったあたりからロックへの洗脳を始めてたり。（笑）
でも小学生の段階ですでにクイーンをすごく気に入ってくれてたから素質は十分かと。（笑）最近はエレキギターも始めたようです。
あとはコードの勉強もさせていて、今では難し過ぎる進行の曲でなければ初見でパっと伴奏が弾けるレベルにまでなりました。


そんな彼がつい最近「学校で頼まれた」と言って合唱曲の楽譜をレッスンに持ってきました。
楽譜を一通り眺めてビックリ！変拍子が頻発しております。
中学校で歌う合唱曲ってさりげに結構プログレッシブなものが多いですよね。（笑）多分私が中学生だった頃より更に現在の方がその傾向が強まってる気がします。

で、その合唱曲なんですが、冒頭部分は４分の３拍子で始まり、それが途中でテンポチェンジしつつ８分の６になり、たまに８分の９が挿入され…という感じなのであります。(^ ^;
でもすっごくカッコイイ曲です。

しかも意外と通して演奏してみると、あんまり変拍子な感じはしないという。演奏する側は全て把握してないと弾けないし、アレンジもかなり難しいのでとても大変なんですが、もしかしたらその苦労がイマイチ伝わりにくい曲かもしれません。（苦笑）

私が中学生の頃にこの楽譜を渡されたら果たしてちゃんと弾けただろうか…？
と思うような曲でした。(^ ^;
しかし私の生徒の男の子は、学校で頼まれてからほんの数日後のレッスンで大半の部分が弾けるようになっていました。楽譜見て青ざめて相当頑張って練習したらしいのですが（笑）それにしてもスゴイ…！！
私が何もアドバイスしていない段階でのこの演奏が聴けたことで、改めて彼の成長を実感することが出来ました。

しかも、ちょうどいつも使っている練習曲のテキストで変拍子のトレーニングに突入したところだったんですよ。なので、今回の合唱曲は非常に良いタイミングだったな～と思います。

そしてここぞとばかりに彼に変拍子の曲ばかりを入れたCDを渡していろんなジャンルの変拍子を聴かせまくってます。（笑）