土曜日、「岡崎ジャズストリート」に行ってきました。
これは、今年で5回目を迎えるイベントなんですが、東岡崎駅近辺に
ある複数の会場(銀行・喫茶店・大手企業のビル内・お寺・野外ステージ
etc...)などが土日の2日間はライブ会場となり、地元で活躍するジャズ
ミュージシャンだけでなく、全国各地そして海外からもジャズ
ミュージシャンが参加しライブをやってくれるという、なかなか素敵な
イベントなのです。

実は私はさりげに第1回目から毎年全て観に行ってます。(^ ^;
まぁ2日ある内のどちらか1日だけを選んで、ではありますが。
各会場で1ステージ50分のライブが1日の間に4回行われるわけですが、
単日券が3,500円なので、この金額でハイレベルなジャズ演奏が
浴びるように聴けるというのは相当お得だと思います。
地元のミュージシャンで気になってた人とか、普段はなかなか名古屋まで
ライブしに来ないミュージシャンとか、CD持ってるぐらい好きだけど
生で聴ける機会はなかったミュージシャンとか、そういったいろんな方々の
演奏を一気にチェック出来てしまう絶好のチャンスなのであります。

各会場で行われるのは1日4ステージですが、上手く周れば
4本以上のライブをハシゴできます。

というわけで、今年私は7本のライブを観ることが出来ました♪
あらかじめ「これは絶対観るぞ!」というのを各ステージごとに
決めておいて、その自分が組んだプランに沿って各会場を周る
のですが、1,2曲聴いて「趣味に合わんな。。。」と感じたら、
我慢して聴き続けずにとっとと第2、第3候補の会場に移動するというのが、
より多くの収穫を得るための自分なりの楽しみ方であります。
今年は、たまたま自分がチェックしたいと思ったミュージシャンが
演奏してる会場がそれぞれわりと近かったので、例年以上に
効率よく周れた気がします。

今回は地元のミュージシャンの中からは残念ながらコレって人は
見つけられませんでしたが、やはり東京や海外を拠点に活動してる
方々の方が「さすが!」と思う人が多かったですね。

今年、良かった!と思ったのは
伊藤大輔、グレース・マーヤ、深尾多恵子の3名。みんなヴォーカリスト
です。(グレース・マーヤさんはピアノもすごくカッコいいです)
全員に共通しているのは、一緒に演奏しているミュージシャンや
観客をグイグイ引っ張る力がハンパないという所でしょうか。
皆さん、ヴォーカリストとしてだけでなくミュージシャンとしての
スキルがめちゃくちゃ高いという印象でした。

伊藤大輔は過去のジャズストリートで偶然知って以来、かなり
気に入ってまして、王子様のようなルックスと日本人離れした
ヴォーカルが素晴らしいのはさることながら、いちばんスゴイと
思うのは、常に新しいことにチャレンジし続けているところですね。
毎回観る度に「こんなことやってる人初めて見た~」という
パフォーマンスを見せてくれます。
選曲もポップス寄りなものが多くて聴きやすいです。

今回はトリオを従えての演奏も聴かせてくれましたが、ループマシンを
使ったソロで、マイケル・ジャクソンの「I Want You Back」と
ビートルズの「Drive My Car」を披露してくれました。
コレって最初にやったの誰なんですかね?ジャコ・パストリアスがやってる
動画を以前見たことがあったけど、そのへんかな?

youtubeで大輔氏が今回と同じ曲をやってる動画を見つけたので、
皆さんにもおすそ分け。


そして、グレース・マーヤ(ハーフなのかもしれませんが、とりあえず
見た目は日本人です)も昨年のジャズストリートで初めて演奏を聴いて
気に入ったミュージシャンです。この方は基本的にはピアノ弾き語りの
スタイルでやっていて、昨年はピアノと歌両方楽しませてもらった
のですが、今回はピアノはユキアリマサが演奏して、彼女はヴォーカル
のみでした。でも最後の方で、去年はバンドで演奏していたシャーデーの
「Kiss Of Life」をピアノ弾き語り(ソロ)で演奏してくれて、これがまた
絶品でした。
また、今回のグレース・マーヤ・カルテットのメンバーとして
参加していた荻原亮という若手ギタリストも、ジャズジャズしてない
感じがなかなか好みな感じでした。
…と思ってちょっと調べてみたら、自分が持ってるアルバムの中に
彼が参加してるものがありました。いっとき結構聴いてたアルバム
だったのに全然気づかなかった。(^ ^;

深尾多恵子は今年のジャズストリートのプログラムを見るまで全く
知りませんでしたが、NYを拠点に活躍されている方のようです。
ネットでちょっと試聴した感じの印象が結構良かったので、生で
聴いてみようと思ったのですが、いやー、この方はかなりインパクト
強かったですね~。やっぱり日本人の女性がNYなんかでやっていくには
これぐらいの押しの強さがないとダメなんだろうな~、なんて
思いました。
すごく良い意味で「遠慮がない」という感じ。周りをグイグイと
自分のペースに引き込んでいく力がスゴかったです。
よく知らない人だったし、正直期待はずれだったらすぐに別の
会場に移動しようと思ってたんですが、結局最後まで観ちゃいましたね。

というわけで、今年もしっかり堪能させて頂きましたニコニコ