今日は、ドラマの顔合わせ。
懐かしい方にお目にかかったり、テレビでしか拝見したことのない俳優さんと親しく交われたり、水が合うというけれど、私の場所をすんなり見つける事の出来る空間は、居心地が良いと感じます。
本読み等が終わり、衣装合わせの続きをして、こちらも和やかに、そして、意見交換をしながら終了しました。
前にも書いた事がありますが、私は、肌に触れるものや、身につけるもの、雰囲気、とかにウルサい人で、衣装合わせ、一回で終わる事が殆どない面倒くさいやつなんです。
その役の人の積み重ねてきたものが、服装なり、身につけるものに表れていると思う私。
格好良いとか、流行とか、お洒落とか、高価とか、そういう観点からじゃなく「その人が買うか、買わないか」「買えるか買えないか」そんな内面を衣装でも表現したいと考えています。
聞いた話では、ある女優さんは、農婦の役をする時に、本当の農家へ出向いて、農作業をしている女性から「今、着ているもの全部を譲って下さい」とおっしゃったそうです。
農婦には農婦なりの汚れ方や、生地の傷み方等があり、それを見れば、どういう格好で毎日長く過ごしているかまで分かる。
吊るしてある衣装等に汚しをかけただけでは表せないものが、すでにそこにある訳です。
私も、出来るならばそんな風な役作りがしたいと思っているのです。
今回も、そんな私の我が儘に、衣装さんや小道具さん他が一緒にアイディアを出して下さって、満足のいく「雰囲気作り」が出来たと思って感謝しています。
それぞれの方が台本を読み込み、予算と時間をやりくりして集めて来るわけです。
スタッフの方々は、私の拙い表現を理解しようと、フリーマーケットみたいに衣装や靴、アクセサリーや時計等を用意してくれていました。
本当に、感謝です。
作品を作るというのは共同作業。
それぞれの持ち場で、全力で物語を完成させてゆく作業です。
一人でなんか何も出来ない。
たまたま私は、出来上がった作品で「顔」が出る役割なだけで、作り上げる作業の過程では、誰もが「どうやったら、この世界を表現しうるか」だけを考えている。
こんな作業が好き。
大好き。
私は、芝居を作るこの仕事が大好き。
衣装部屋を出て見上げたら、物凄い空が広がっていて…
おつかれさまぁ~っと車に乗り込んで、窓全開でスタッフさんに挨拶して少し走り出したら、別のスタジオで撮影の合間に外に出て休憩している人影から声が…
「お~ トコ~」
ん?
Kさん!
びっくり。
「え、今、何、撮ってるんですか」
ベンチから立ち上がって近づいてくる姿に、思わずエンジンを切りました。
共演はたったの一回だけど、若い頃にお世話になった先輩と逢うと、なんだか、昔に戻ってしまって甘えてしまう。
私は運転席から、ただでさえおっきなKさんを見上げながら、最近の話を、ぽつぽつと話しました。
開けた窓から入ってくる風を受けながら、言葉を探しながら、短い時間の中で、沢山の事を伝え合おうとしました。
「こないだの朝のトーク番組見たよ。」「わあ、早起きだ」「泣いてたやつ」「あ~」
「幸せ?」「うん」「平和?」「平和だよ~」
「いくつになった?40?」「40は越えてるよ~もうすぐ50だよ~」
「そっか…、これからだよ、これから!」「ふふ~」
たいした話はしてないのに、懐かしく、嬉しくなって「あ、泣きそうだ」と、エンジンをかけました。
すると笑いながら、窓から腕を差し入れて「頑張れよ」と頭をくりくりっとしました。
もうっ!と私は思わず涙が出そうなのをこらえてました。
「運転気をつけろよ~」
「ありがとうございます!」
「…頑張れ!」
芝居が好き。
演じる事が好き。
だから頑張る。頑張れる。
がむしゃら、しかなかった若い日の感触を思い出した。
がむしゃらだった私を知っているKさんに遭って、なんか胸が熱くなっちゃった。
Kさん、ありがとう。
きっとKさんだって頑張ってんだ。
私は、どっか楽しようとしてんのかもな…。
どうなのかな。どうだ藤田。
いや。
いや!誓って言える。
今だって、どんな役でも、どんな作品でも、全身全霊で表現者でありたいと頑張ってるぜ!
世界に羽ばたいてるkさんは、どっか、ずっっっと先を歩いてる感じがしている。
でも、先を歩いている先輩は、それだけ強い風を受けて進んでるんだよね。
先頭って、大変なんだと思う。
先陣きってるから、だいじょ~ぶ!な顔だけど、きっと、ばばばば~って、暴風浴びる時もあると思うよ。でも、倒れないで前へ進んでるKさんは、すっごいって思う。
Kさんの足跡を追っかけて、また、Kさんとカメラの前で目を合わせて芝居をする日が来るかな。
夢かな。
そうだね。夢。それでいいな。
あんまり先の事、具体的に考えた事なかったけど、そんな夢。叶えたいな。
良かったぁ、今日、Kさんとお喋り出来て。
感謝だぁ。
新しいドラマ、頑張ろう。
私らしく、私なりに、命かけて頑張ろう!
懐かしい方にお目にかかったり、テレビでしか拝見したことのない俳優さんと親しく交われたり、水が合うというけれど、私の場所をすんなり見つける事の出来る空間は、居心地が良いと感じます。
本読み等が終わり、衣装合わせの続きをして、こちらも和やかに、そして、意見交換をしながら終了しました。
前にも書いた事がありますが、私は、肌に触れるものや、身につけるもの、雰囲気、とかにウルサい人で、衣装合わせ、一回で終わる事が殆どない面倒くさいやつなんです。
その役の人の積み重ねてきたものが、服装なり、身につけるものに表れていると思う私。
格好良いとか、流行とか、お洒落とか、高価とか、そういう観点からじゃなく「その人が買うか、買わないか」「買えるか買えないか」そんな内面を衣装でも表現したいと考えています。
聞いた話では、ある女優さんは、農婦の役をする時に、本当の農家へ出向いて、農作業をしている女性から「今、着ているもの全部を譲って下さい」とおっしゃったそうです。
農婦には農婦なりの汚れ方や、生地の傷み方等があり、それを見れば、どういう格好で毎日長く過ごしているかまで分かる。
吊るしてある衣装等に汚しをかけただけでは表せないものが、すでにそこにある訳です。
私も、出来るならばそんな風な役作りがしたいと思っているのです。
今回も、そんな私の我が儘に、衣装さんや小道具さん他が一緒にアイディアを出して下さって、満足のいく「雰囲気作り」が出来たと思って感謝しています。
それぞれの方が台本を読み込み、予算と時間をやりくりして集めて来るわけです。
スタッフの方々は、私の拙い表現を理解しようと、フリーマーケットみたいに衣装や靴、アクセサリーや時計等を用意してくれていました。
本当に、感謝です。
作品を作るというのは共同作業。
それぞれの持ち場で、全力で物語を完成させてゆく作業です。
一人でなんか何も出来ない。
たまたま私は、出来上がった作品で「顔」が出る役割なだけで、作り上げる作業の過程では、誰もが「どうやったら、この世界を表現しうるか」だけを考えている。
こんな作業が好き。
大好き。
私は、芝居を作るこの仕事が大好き。
衣装部屋を出て見上げたら、物凄い空が広がっていて…
おつかれさまぁ~っと車に乗り込んで、窓全開でスタッフさんに挨拶して少し走り出したら、別のスタジオで撮影の合間に外に出て休憩している人影から声が…
「お~ トコ~」
ん?
Kさん!
びっくり。
「え、今、何、撮ってるんですか」
ベンチから立ち上がって近づいてくる姿に、思わずエンジンを切りました。
共演はたったの一回だけど、若い頃にお世話になった先輩と逢うと、なんだか、昔に戻ってしまって甘えてしまう。
私は運転席から、ただでさえおっきなKさんを見上げながら、最近の話を、ぽつぽつと話しました。
開けた窓から入ってくる風を受けながら、言葉を探しながら、短い時間の中で、沢山の事を伝え合おうとしました。
「こないだの朝のトーク番組見たよ。」「わあ、早起きだ」「泣いてたやつ」「あ~」
「幸せ?」「うん」「平和?」「平和だよ~」
「いくつになった?40?」「40は越えてるよ~もうすぐ50だよ~」
「そっか…、これからだよ、これから!」「ふふ~」
たいした話はしてないのに、懐かしく、嬉しくなって「あ、泣きそうだ」と、エンジンをかけました。
すると笑いながら、窓から腕を差し入れて「頑張れよ」と頭をくりくりっとしました。
もうっ!と私は思わず涙が出そうなのをこらえてました。
「運転気をつけろよ~」
「ありがとうございます!」
「…頑張れ!」
芝居が好き。
演じる事が好き。
だから頑張る。頑張れる。
がむしゃら、しかなかった若い日の感触を思い出した。
がむしゃらだった私を知っているKさんに遭って、なんか胸が熱くなっちゃった。
Kさん、ありがとう。
きっとKさんだって頑張ってんだ。
私は、どっか楽しようとしてんのかもな…。
どうなのかな。どうだ藤田。
いや。
いや!誓って言える。
今だって、どんな役でも、どんな作品でも、全身全霊で表現者でありたいと頑張ってるぜ!
世界に羽ばたいてるkさんは、どっか、ずっっっと先を歩いてる感じがしている。
でも、先を歩いている先輩は、それだけ強い風を受けて進んでるんだよね。
先頭って、大変なんだと思う。
先陣きってるから、だいじょ~ぶ!な顔だけど、きっと、ばばばば~って、暴風浴びる時もあると思うよ。でも、倒れないで前へ進んでるKさんは、すっごいって思う。
Kさんの足跡を追っかけて、また、Kさんとカメラの前で目を合わせて芝居をする日が来るかな。
夢かな。
そうだね。夢。それでいいな。
あんまり先の事、具体的に考えた事なかったけど、そんな夢。叶えたいな。
良かったぁ、今日、Kさんとお喋り出来て。
感謝だぁ。
新しいドラマ、頑張ろう。
私らしく、私なりに、命かけて頑張ろう!