通っている教会で、古くなった会堂を建て替えるので、お別れ会なんです。
思えば遥か昔。
小学校の校門で、日曜学校のトラクトを貰って、友人と通い始めた教会。
今回、取り壊すことになったのは、大人の礼拝の前に、日曜学校が執り行われていた場所。
小さな私の、忘れたいよな、大切にしなきゃならないよな記憶の詰まった場所。
午後は、みんなで、旧館の歴史や、思い出を、いとおしみました。
大正の時代に、アメリカで学ばれていた我が教会を建てた相田牧師は、関東大震災の報を受け帰国、今こそ人々が救いを求めているとき、と布教を開始され、昭和十三年に、今の地に、会堂を建てられたそうです。
牧師先生ご家族や、先生方が、大事に、慎ましく使われた佇まいがなくなる淋しさが、つい前にたってしまうけれど、傾き始めたこの建物は、やはり、役目を終える時が来たのかも、と言い聞かせて。
でも先の地震では、ガラス一枚割れなかったそうです。
偉いね。
涙を拭いて、会堂に集まり、みんなで記念撮影をしました。
そして、先生方が自ら塗り替えしてきた白い壁に、みんなで、思い思いの言葉を落書き。
悲しくない。
そう。
新しい風を吹き込むために。
ありがとう。
神様と私の時間。
ありがとう。
ありがとう。