国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。
信号所に汽車が止まった。
【川端康成著 雪国の冒頭より】
土樽(つちたる)駅は、新潟県にあるJR東日本 上越線の駅です。
ノーベル文学賞を受賞した川端康成の小説「雪国」の冒頭に記述された信号所が現在の土樽駅です。
国境とは群馬県と新潟県の県境であり、清水トンネルから汽車が抜け出たら一面銀世界だったのでしょう。
そして汽車は、信号所(現土樽駅)で一旦停止し、再び動き始める。
そんな情景を訪問した際に頭の中でイメージしようとしましたが、乗車してきたのが汽車(蒸気機関車)じゃないし、訪問した時は夜ではなかったし、駅前は交通量の多い関越自動車道からの自動車走行音が耳の中に否応なしに入ってくるので、全然ダメでした。
小説「雪国」には信号所の駅長(?)が登場しますが、現在は無人駅です。
下り線ホームの直ぐ近くには、土樽山荘ユースホステルがありますがそれ以外の駅周辺に民家等は見当たりません。
冬は乗降客が殆どいないように思われます。
新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽
1933年(昭和8年)12月8日開業
駅全景。
待合室は雪国ということもあり密封度も高いです。
駅名標。
土樽駅は、海抜599mだそうです。
左手の山にはリフトが見え、スキー場と思われますが、訪問時は雪がまだ積もっておらず、オープンしていませんでした。
越後中里駅方面を望む。
この先には松川のループ線があります。
ホームは相対式2面2線。
その先には清水トンネルがあります。
駅前には関越自動車道が通っており、車が通過する音に少々騒しいです。
川端康成も駅前に高速道路が出来るなんて執筆した当時は想像もしなかったでしょう。
熊が出没するらしいです。オンシーズンになると登山客が多いのでしょうか、駅前に登山カードと電話が設置されています。
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