クーヘンとはドイツ語で「菓子・ケーキ」を意味します。
クーヘンというと、日本では『バウムクーヘン』が有名ですね♪
バウムはドイツ語で「Baum=木」
丸くて何層にもなった断面の模様が、木の年輪に似ているということから
『木のケーキ/Baumkuchen』と名付けられたとか
さて、今日は、ある「クーヘン」をご紹介します♪
その名も
炎のケーキ 『Flammkuchen』!
メラメラと燃えながら現れるケーキなのか、アツアツのケーキなのか…
想像を駆き立てられますが、
実際の姿は・・・・
ジャンッ!!
えっ? ピザ???
どんなフワフワのケーキかと思いきや、
実は甘くないクーヘンなのです。
発祥の地はドイツ南西部とフランス北東部の国境をまたがる「アルザス地方」。
ドイツでは「Flammkuchen(炎のケーキ)/フラムクーヘン」、
フランスでは「タルトフランベ」と呼ばれています。
農夫がパンを焼く前に、窯の温度をチェックするため
パン生地を極薄に伸ばしたものを焼いていた、
この試し焼き?がフラムクーヘンの起源といわれるそう。
まさに「窯の炎で焼かれたケーキ」ということなんですね~。
ぱっと見た目はピザのようですが、
異なる点はまず生地にあり!
ドライイーストを使用し発酵が必要なピザ生地に対し、
フラムクーヘンは小麦粉とオリーブオイル、水だけで簡単にできる!
弾力感と食べ応えのあるピザ生地に対し、フラムクーヘンは薄くて
パリパリ、サクサクした食感。
次はソース。
トマトソースがベースとなるピザですが、
フラムクーヘンは、サワークリームを生地に塗ります。
ピザのようにチーズは上にのせず、
サワークリームと塩コショウの味であっさりといただきます。
トッピングは、玉ねぎスライスとベーコン、ハムといったものが主流ですが、
その他にもサーモンやツナ、マッシュルームや、パプリカ、ほうれん草、かぼちゃのスライスなど
バリエーションは豊富です!
生地が薄いので、一枚ペロリといっちゃいます。
ボリューミーにしたいというときは、チーズをたくさんのせたり、
ベーコン、ハムなどをたっぷりといったパターンもありますし、
逆に野菜をたっぷり摂りたいというときは、ルッコラやプチトマトなどをちりばめて、
バルサミコクリームを軽くかけ、サラダタイプにも♪
プラス、フェタチーズをのせて、ギリシャスタイルにするのも良いですね
その他、ベースソースはサワークリームだけでなく、
フムスやバジルペストもおすすめです
あとあと、バナナとチョコソースや、
クリームチーズのベースに、洋ナシやリンゴのスライスをのせ、
はちみつをかけていただくなど、甘~いデザート版もあります☆
あぁぁ…
語りだすと止まりませんので、今日はこの辺で!
日本では、春巻きの皮やトルティーヤを生地にしたレシピもでていますので、
ぜひご興味ありましたら、ググってみてください
オーブンがあれば、手軽にできるフラムクーヘン!
ピザが恋しいけど、ダイエット中!という方にもおすすめです♪
☆☆☆☆☆今日のドイツ語☆☆☆☆☆
ドイツ語で「ケーキ」をあらわすとき、
「Kuchen/クーヘン」と「Torte/トーテ」の2つがあります。
「Kuchen」は主に、焼き菓子など、飾り気のないシンプルなタイプ。
例「Baumkuchen/バウムクーヘン」、「Käsekuchen/ケーゼクーヘン(チーズケーキ)」
「Torte」はデコレーションされたり、クリームやフルーツが盛り付けられ、
みんなで切り分けて食べるタイプ。
例「Sachertorte/ザッハトルテ」、「Hochzeitstorte/ホーツァイツトーテ(ウェディングケーキ)」