これが自分にとっては本当に悩みの種でした。
だって何にも紹介出来るパーソナリティが無いからです。
中でも、初めて入った会社での自己紹介は今でもトラウマ級の忘れたい過去です。
いきなり全員の前で新入社員の自己紹介タイムが始まった時は焦りましたね。
えー！聞いてないよー！？（定番ですが、まさにこのセリフしか頭に浮かばない状況でした。）
ところが他の皆さんは急に振られてもまぁ流暢によく言葉が出てます。
曰く、自分は高校時代野球をやっててウンヌンカンヌンとか趣味はバンドですとか、誰が聞いてもカッチョいいリア充人生満載の自己アピールをしつつちょっとした落ちをつけて会場を笑いで満たして和やかな雰囲気でまとめておられます。
そんな中、だんだん自分の番に迫って来ます。
やべーよ、怖えーよ。
学生時代は特に誇れるような事は何もやって来ませんでした。
普段もパソコンしかやっていませんでしたし。
でも当時パソコン＝オタク（当時のオタクは本当に否定的な意味で使われてました。）の代名詞で人前で口に出来ないような雰囲気でした。
なので僕の趣味はパソコンです。なんて本当の事は絶対に言えません。
とうとう自分の番が来てしまいました。
とりあえず名前だけは何とか言いますが、その後何を話せばいいのかさっぱり出て来ません。
で、仕方なく「えー株をやってます。」と言ったのですが、会場は明らかに無反応というか何を言ってるんだコイツという雰囲気です。
あーやっちまった・・・その後、誰も興味の無い雰囲気の中、全くクスッとの笑いを起こす事も出来ずに自分一人だけ赤面しながらゴニョゴニョと口籠りながら終了しました。
それから３年位は何かの拍子にふいにその時の赤っ恥シーンを思い出しては、ッアーと叫びだしたい衝動に駆られたものです。
そして恐怖の自己紹介はそれだけでは済まなかったのです。
しばらくたってから社内報の自己紹介コーナーの為に原稿用紙一枚分埋めなさいとのお達しが来ました。
オイオイ。もう前回の地獄で一生分の恥を出し尽くした訳ではなかったのかよ・・・
猛ダッシュで去年の社内報に目を通します。
上手い、上手すぎる。こ、これが自己紹介のレベルなのか？
皆文章の天才かよ？素人の筈なのに何故みんな一流エッセイストのようなユーモアと共感を感じさせる名文が書けるんだよ！しかもエピソードもオリジナリティ満載で新人のフレッシュ感が余すことなく表現されてて好感度１００％だよ。
絶対、無理だろこんなの。
今度は２週間もの時間的余裕を与えられながら、怖くて原稿用紙に触れる事すら出来ずに無駄に時が流れて行きます。自分の意識から消し去れば無かった事にならないのかと無駄な足掻きをしますが、ただ時間を空費するだけでまるで無意味です。
とうとう締切前日です。とにかく間に合わせなきゃという事で、前年の社内報の自己紹介を最大限にパクリながら文字だけ埋めるという形だけのムリくり作文（まさにフィクションです。）が出来ただけでした。
後日印刷されて配られた社内報には一度も目をくれることも無くソッコーゴミ箱送りにした事は言うまでもありません。
一言だけ言わせて下さい。
そもそも何にも中身の無い自分に自己紹介なんて出来る訳ねーだろ！
（今回は只の逆切れですね。。。(´Д`)）
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