コッツウォルズに着いて、最初に向かったのがこちら。

美味しいフレンチのケーキがお勧めのLe Patissier Anglais
ブログに訪問してくださいまして
ありがとうございます。
お店の名前には
ちょっとしたユーモアが。
「イギリス人の
(フレンチの)ケーキ職人」
といった意味。
クリスマスのためのケーキ類、
ケータリングサービスの注文を
せっせとこなす
オーナー兼パティシエの
Carl (カール)は大忙し。
最後に行ったのが9月のホリデーの時。


ブラックベリーがピークの時期
Carlが「ブラックベリーを摘んで
ジャムを作るからね」と
それを楽しみに
していたのに。。。
行こうとした日に
近辺の道路工事で
幾カ所も道が閉鎖。
迂回があまりにも複雑で
地元の人達もお手上げ。
渋滞ぶりに泣く泣く諦めて。
クリスマスのホリデーを楽しみに。

Carlのサイトからお借りした画像(彼のお手製のブラックベリージャム)
お店に入るなり
「前回、戻ってこなかったね~」とCarl。
覚えていたんだ~!

画像はCarlのサイトからお借りしました。
クリスマスのブッシュ・ド・ノエル作りに
余念のない彼。
一人で相当数の注文を請け負い、
まだまだ作成中と一人工場状態。
クリスマスのパーティーの
たくさんの種類のカナペ、
ディナー用にローストしたお肉等々。
ケーキだけにとどまらず
お料理の腕も大したもので
これからそちらも用意すると。
いつものように
口も手も同時に
忙しく動かしながら。
「ほぼ狂気に満ちてるけど
なんとかやっているよ」と。

この日に私がいただいたのはラズベリーのカスタード・タルト。
今回も絶品で
味を今でも覚えている(笑)。
久しぶりの甘いもの。
繊細な甘さなので、
全然大丈夫。
コッツウォルズでのいいスタート!
「また滞在中には来るね」と約束。
夫の家族との食事の機会が
続いていたので、
なかなか彼の所に行けずに。
やっと大晦日の日。
夜の食事は夫と二人だけなので、
滞在先で食べるものを買おうと。
家族とランチに行く途中、
売り切れる前に
Carlのフォッカチャを買うのを提案。
夫はこの日は調子が今一つ。
家族以外とは人と
あまり話したくないモード。
「一人で買いに行って」と言われて
Carlのお店に。


大きなサイズがちょうど売れたばかりで
小さなサイズを4つ購入。
「彼は今日は?」と夫のことを聞かれ、
「家族とのランチに出るから
焦っていてね」と何と言っていいか
分からず、ごまかすように。
「何時まで今日は開けてる?」
「間に合えば、ケーキも
戻ってくる時に買えたらと思うんだけど」
この年、最後にCarlのケーキ、
食べたいなあとついつい。
「予定では午後4時だけど
その前に売り切れたら
早めに閉めるけど」
『もし会えなかったら
"Happy new year to you"』とCarl。
『会えるといいけど。
"Happy new year to you"』とCarlに
手を振って、大慌てで店を出た私。
後で戻ってきて
彼のケーキが買えたらと願いながら。

彼のケーキを美味しく食べれるようにお昼はヘルシーに(笑)。
テーマを決めた教会巡り。
夫とランチ後に繰り出して。

日本人の観光客で最も賑わうエリアにある教会
外装からは想像できない
ここ何年も流行している
古いバーン(納屋)の
改築を思わせる内側に
がっかり~。
教会というよりも
カンファレンス会場や
イベント会場のよう。。。
夫もショックを受けていました。
夫に「再度Carlの所に寄らない?
ケーキも買って帰りたいし」と。
ところが、着いてみると
時間は15時前でしたが、
お店は閉店のサインで
閉まっていました。
「そうだよね」と二人で
その場を離れて
私が銀行の前の
キャッシュマシーンで
お金を下ろしていると。
どこかで聞いたことのある声。
Carlが銀行から出てきて
夫に話しかけていました。
夫はいつもキャップを被ったCarlが
被っていない姿を見るのが初めてで
最初誰だか分からなかったそうです。
「さっき行ったけど
閉まっていたから」と言うと
「残っているのがあるから
お店、開けるね」と
特別に開けてくれたのです。
ペア(洋ナシの)タルト2つと
リーク(長ネギ)のキッシュ2つを。
「お金はいいから」と言うのを
「それは駄目だよ」と夫。
やっと「タルトだけにね」と
キッシュは無料でと。
ほんのわずかな金額を
チャージしただけ。。。
再度、彼と「良いお年をね!」の
挨拶を交わして。
二人で感激の思いに
満たされて。
大晦日の夜を迎えることが
できました。

さすがにケーキ職人だけあって、ベースが美味しい。
キッシュは重くなくて
彼のはあっさり。
リークとベシャメルソースの味が
効いていて
美味しかった。
夫との二人で大満足の
2018年、最後のディナー。
その数時間後に
予期せぬ
夫の「明日、帰る!」の
駄々こねにえ?となったけれど。
Carlとのやり取りで
心が溢れるように満たされた日。
幸せな思いで
一年を閉じることができました。
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。