音楽を通して心を癒し アーティストを応援するミュージックオーガナイザー
尋木智美です
今日は
作曲家 瀧廉太郎が23歳の若さで亡くなった日です(1879~1903.6.29)
「花」や「荒城の月」の作曲者として知られる瀧廉太郎は
日本における西洋音楽の創始者でもありました。
しかし、もともと病弱だったのに加え
急激な環境の変化と休む間もない勉強の日々に
廉太郎は結核を患ってしまいます。
失意のうちに帰国した彼は、故郷の大分で静養しますが
その身体は二度と回復することはありませんでした。
そして1903年、23年の短い生涯を閉じたのです。
2年前まで大分に20年近く住んでいた私にとって
瀧廉太郎は馴染みの作曲家でもあります
私も伴奏で出させて頂いたこともある
こんなコンクールもあります
瀧廉太郎記念全日本 高等学校声楽コンクール
http://www.city.taketa.oita.jp/takiconcours/
現在活躍中の音楽家も過去に参加されたこともある…
小さな町で開かれる伝統あるコンクール
他にも…
大分市内では
8月に行われる
瀧廉太郎記念第ピアノ・声楽コンクール
小学生から参加できるこのコンクール
課題曲に
瀧廉太郎作曲の曲がたくさん並びます
その課題曲の1曲である
「憾」
全体的に悲しげな旋律と美しい旋律で作られているのに…
最後に出てくる9小節間の激しい16分音符連打
迫り来る死神への宣戦布告
「逃げずに受けて立つぞ」
という強い決意なのだろう…と
解説があるほど
最後は今までの雰囲気と全く違う力強さを感じます。
そして…
人生最後の一発
最低音のアクセント一撃
死神に強力パンチを…という意味もあるのでは…
と書かれているように…
8分音符「レ」をあえて右手で弾くよう指示しています。
左手で弾く方が簡単なのに
わざわざ体をひねらせ、右手で弾かせるところに
作曲者の強い意志を感じる事が出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=KxSoqe9L13o
でも…本当に物悲しくも美しい曲です
今、レッスンに通っていらっしゃる
大人の生徒さんMさんも挑戦中のこの曲
どんな素敵な曲に仕上がるか…
楽しみです
T MUSIC STUDIO では
随時、体験レッスンしております