長文です
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夕方になり、ナースさんからのお知らせが。
「今のところ手術は行えているようです。ゆっくりと体外循環を回しているので、時間がかかっているんだと思います。」
と。
静脈が詰まっているから、血液を回収するのも送り出すのも時間がかかるんだろう
それからまた、しばらく何も連絡がないまま、時間ばかりが通り過ぎました
昼の面会時間から夕方までは、授乳室に入るのが嫌な時間
回復期にあたる赤ちゃんとママさんが、授乳しながらスキンシップしているところを見るのは辛いから…。
指導しているナースさんとママさんから談笑の声。
赤ちゃんが元気に泣いて、あやしているママさんの声。
見たくないし、聞きたくもない光景です
それを見るたび、なんでヒサ君が…って悲しくなるし悔しくなるので、避けてきました。。。
そして、夜になり、誰もいない授乳室で搾乳。
手術が進んでいるのなら、またいつか母乳をあげられる日が来るかもしれない…。
病院に預けられる母乳パックの数も限られるみたいだけど、預けられるだけ預けようかな?とか考えてました。
(母乳が出なくなった時、ストックがあれば安心かな~と)
夜8時頃、小児科のK先生が来られ、経過説明がありました。
「一度だけ、夕方頃に血圧が下がり、心停止しました…。10分ほどの心臓マッサージで回復して、今は血圧も戻っています。
手術はもう終わりに差し掛かってきていますので、もうしばらくお待ちくださいね。」
と。
心停止…と聞いて、また血の気が引く…
あまりのショックで先生の話が入ってきませんでした。
(説明と言っても、この部分しか覚えてません)
もう終わりがけと聞いていたのに、それからも一向に知らせがなく、不安な気持ちのまま待ち続けました。
ノーウッドの時よりもはるかに長い…
23時になり、執刀医のN先生がゲッソリとした面持ちで、控え室にやってこられました。
旦那とお義母さんが向かい側。
私の隣に先生が座られる。
「なかなか出血が止まらずに、止血に時間がかかって遅くなりました。
なんとか体外循環が使えて手術できました。
静脈は使えそうになかったので、直接右心房に管を入れて人工心肺を始めました。
上大静脈の血栓については、左側の静脈の血栓は取り除けたんだけど、右側に行く静脈の血栓は完全に詰まっていたので、取り除くことが出来ませんでした。
なので、詰まっている部分の静脈を切り取って、静脈と静脈の間に人工血管を繋ぎ合わせて血液が流れるようにしました。
それで、これが写真なんだけど(心臓の内部の写真を見せられました)、これが三尖弁で、この黄色い塊がエコーに映っていた疣贅(菌の塊)です。
これを取り除いて、三尖弁を形成したものが、この写真です。」
と。
色々と説明が終わったところで、
「心停止したと聞きましたが、心臓は完全に止まったんですか?」
と聞いてみました
すると、
「いやいや、30まで下がったんだけど、心停止まではいってないよ。」
と、言われ
「はぁ~っ。。。」
と、安堵のため息が出ました。
ヘナヘナ~
「とにかく今回も本当によく頑張ってくれました。今も処置中ですが、もう少ししたら呼ばれると思います。」
と、去られ、
それから約1時間後
ICUに入ると、
またノーウッドの時と同じく、15種類ほどの点滴と輸血に繋がれ、顔面蒼白で浮腫んだヒサ君がいました。
低体温のため、あったかいシートに包まれて…
モニターを見ながら、
「強心剤と昇圧剤で血圧は落ち着いています。
酸素濃度も今はかなり高いけど、状態を見ながら徐々に下げていけると思います。
手は尽くし切ったので、あとは回復してくれればいいんだけどね…。
体外循環も離脱できて、本当によく頑張って耐え抜いてくれたなぁと思います。」
とN先生。
日付が変わるまで、ヒサ君のために最善を尽くしてくれた先生には感謝しかないです。
ヒサ君、本当にめちゃくちゃ頑張ったね
こんな大手術に耐えて、すごくえらいよ。
強い子だね。
ありがとう、ヒサ君
それから私たちは、最終電車ギリギリの時間だったので、足早に病院を出て、ダッシュで電車に乗り込みました
長い長い1日が終わり・・・
今日一日で、かなり寿命が縮まったような気がします
読んで頂きありがとうございます。
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