現在、私、癌治療セッション1～2最盛期。お陰で「F4 Thailand」が観られず、ヤキモキしています。まあ、それどころじゃないくらい毎日ぐったりしております。ちょっとスマホもろくに観ていられず、本当に大変です。辛い時間を短くする方法が知りたい...
誉める言葉少ないですが、箸休めに
タイBLドラマ「ターン×タイプ」の後リポを。
注...あまり褒めていません。
大学の寮で同室に成ったふたり、ターンとタイプ。ふたりは「あいつと同室で良かった」と言う。
しかしタイプはターンがゲイだと知ると、徹底的に嫌悪を示す。
本作はLGBTの問題を真っ向から描きながら、それを乗り越えるふたりの物語を描きます。...筈でした。
タイプは非常にゲイ嫌い。しかしそこには理由があったと知らされます。
ターンはタイプに好意を抱いていましたが、ゲイを自虐しながら茶化すように接触する内、その問題に行き着きます。ターンはタイプとの初見に見せた穏やかで優しい本分で、タイプを包み込ます。
...本当に素晴らしい序盤。第二話。タイプが嘆き、涙するシークは、私たちの想像力が何倍もそのシーンを増幅させ、これから魅せられるだろう無数の心を揺さぶるシチュエーションが、脳裏を過ります。
ふたりの部屋は、特別な秘密の花園で、密やかに育まれていく絆の深い繋がりを心から楽しみにしました。
...でも、何だろう...それからのタイプはハッキリしないし、ゲイ嫌いも中途半端に。
更にターンは不思議とタイプにゲイアプローチで嫌がらせ？...普通、ただ嫌われます。
そんな時、タイプのゲイ嫌いが外部でトラブルを起こしてしまいます。話はネットを通じて大騒ぎに。
しかし、まあ、セオリー。タイプを案じるターンは彼を救います。ふたりは偏見を越えて、特別な縁を築いて行きます。
まだ"縁"。
しかし。タイプはPTSD級の問題を抱えています。だからこそ、ふたりは共に日陰者に成ってしまったことで、共感で繋がり、これからタイプの痕を癒し、頑なさをほどいていく筈...
なのに。
ターンは、あの感動を誘ったPTSDシーンを無視してタイプに性的ジョークを繰り返し、"あのシーン"へ。
あのシーン。
ターンは半ば強制的にタイプを性的な行為へ誘います。
良く言われる「拒絶していなかった」
でも、それは行為の後に、笑顔のふたりがある場合だけです。ましてやタイプが抱えているのはPTSD。ゲイ的な良し悪し、好き嫌いとは違う、犯罪の傷。
それを茶化し、好きに成るんだから良いじゃん、は成り立ちません。
ゲイドラマとしては刺激的でしょうけれど、ここで、ここまで紡いできた繊細で丁寧なストーリーと言うものが潰されてしまったような気がしてしまいました。すると更に一転、タイプによる"提案"が始まります。
ふたりは心の前に体で繋がります。
...もっとゆっくりで良かった。
今作には特別な瞬間が有りません。胸が"とくん"と鳴るような、瞬間は見られません。瞬く間にゲイアプローチドラマに転換され、一色に。
後に唐突に行われるタイプによる暴力も、タイプの問題の反発とも取れますが、ちょっと違和感が拭えません。「男同士なら、拳でも語るんだよ！そうさ愛さ」？それも違いますよね。
また、相変わらずのターンによるタイプへの、抱える問題など忘れたかのような軽薄アプローチの連続も、いつまでやってるの？と呆れてしまいます。
また更に、ターンは過去の失恋の傷を抱えていて...って裏話が浮上して...？ならなんでタイプに嫌われるような事ばかりし続けたんだろう？
ある地点、正直、第二話にはもうターンは"真心のターン"に成るべきだったんです。今度は失恋の傷を抱えるターンをタイプが癒すシークにしてしまえば良かったんです。6話くらいできちんとふたりの心の問題を解決して、満を持して第二章、ふたりの秘密の花園にようこそ！
にしてしまえば良かったんです。
本作は"優しさが癒す"とか"僕たちの歩んだ道程が特別な絆を育んだ"そんな物語なのかと思っていました。
第一話は期待はあるものの、キャラ描きが甘く、感情移入までは出来ませんでした。だからこそ、そこから魅せるターンとタイプの姿を堪能させてくれると思いましたが、残念、あまり有りませんでした。
役者ふたりの魅力だけ。それは余り有りますが、物語ですから、ターンとタイプをもっと魅せて欲しかったです。
終盤は急にサスペンスフルな展開に。見応えは有りますが、PTSD、トラウマ、隠した思い、溢れる思い、いたわり、真実まで、曖昧に処理したものが多く、また、シーンに合わせてころころモードが変わるので、要素それぞれは良いのに、全体的には味気なくなってしまいました。
ふたりのアプローチを見せるシーン作りのために、振り回されるストーリー、そんな惜しさを感じます。
故に、それだけ観たいじゃん！そんな人には、バイブルと成る程、突き抜けた達成感を得られるかもしれません。
そう言えば、LGBT問題を提起していながら、トランスジェンダーの扱いも雑でしたね。あちこち、勿体無いです。
そして。本作には続編が作られました。
観る？
そう聞かれたら、どう描かれているかは楽しみです、そう答えます。
あえて「2gether」のような楽しさいっぱいの「ターン×タイプ」も面白いかもしれません。
結婚式？も有るみたい。
...想像していると、なんか無性にふたりの笑顔が見たくなる、そんな作品「ターン×タイプ」でした。
☆現在、私、病院で癌の治療に勤しんでいます。辛いです。抗がん剤の副反応が辛いのなんの。
コメントにも返信できないくらい、疲れてふらふらです。食事も出来なくなりました。今は、僅かな、体調が穏やかな時間を必死で活用しています。
私は重度の肺水腫も併発し、脇腹に穴を空けて水を出す作業も行い、まあ、毎日、ベッドに縛り付けられてストレスも尋常では有りません。
また、動けないせいもあり、非常にキツい便秘(副作用もあるかも)に成ってしまい、更なる苦しみに喘いでおります。
基本は呼吸器が絶滅状態に成ってしまったので、まあ、辛いなんてものでは有りません。
余計なお世話ですが、煙草、絶対に止めた方が良いです。呼吸器の癌は地獄なんてものでは有りません。体に穴を空けて水を出しながら酸素ボンベ抱えて歩く、そんな地獄は誰にも見て欲しくはありません。まだそれで歩けるなら良い方。ベッドから動けなくなると数日で脚が痩せ細り、歩けなくなります。私も便座に座って立てなくなりました。ほんの3日ほどです。
また、卒倒しそうになります。頭が痛み、意識が飛びそうになります。昨日まではベッドに座っているだけでも頭が痛くなりました。
今は毎日、ベッドでお尻を浮かせる運動をして、痛みに苦しむような事はなくなりました。
寝た切りの時は脚をベッドに突っ張って、お尻を浮かす運動をしましょう。満遍なく脚の筋肉低下を抑えられます。
ジブリアニメ「風立ちぬ」等でも、寝込んでいる女性が彼のために何かをしてあげようと動こうとしますが、あれ、絶対に地獄です。
あんな積み重ねが彼女を追い詰めます。
また女性は筋力が非常に少ないので、男性方よ、もう、女性をただ労ってあげて欲しい。
そして絶対に癌に巻き込んだり、あなたも癌を呼び込んではいけません。
煙草を吸わない私でも癌に成るんです。せめて災厄を自ら招かないで。
ある伝説の噺家が言いました。
「煙草を止める奴は、根性の無い奴だ」
...いいえ。家族への愛のために、根性で止めるんです。