★島根県 隠岐の島 (西ノ島)のパワースポット★
さっ、この神社の写真を見た時から
行きたいっ!と胸はずんだ聖地。
焼火神社(たくひじんじゃ)へまいりましょ~っ
御祭神
大日孁貴尊
住所
島根県隠岐郡西ノ島町美田1294鬱蒼とした道をぬけたら
大山神社のご神体とされたのが焼火山。
中ノ島の隠岐神社に祀られている後鳥羽天皇が、
隠岐に島流しされた時に、火の光が見えて、
無事島へ渡ることができたそうなの。
・・・というわけで
この神社は、焼火神社という名前になったとか。
それで、航海安全の神様・・・なのね。
火とつくから、火の神様なのかと思っちゃった。
ちなみに、明治以前は
焼火山雲上寺という神仏習合の地だったらしいよ~。
さて、この駐車場から神社へは、ハイキング。
観光協会の人に焼火神社について伺ったら
『えぇ~、登山ではないけれど・・・、
鬱蒼としているから女性はどうでしょう?
道は細いのと、道がぬかるんでいたりするので
気を付けてくださいね。
マムシもいるんですよ。』
この棒があるってさ、
(11:01)
しかも、まだ道路があるって
先に車でいけるのかなぁ・・・??
…っと思ったら
あっ、通行止だ。
やっぱり、ここから歩きだね。
天気は・・・大丈夫・・・そう?
さっき一瞬ぱらっと雨が降ったけど、よかった。
やんだ。やんだ。
あっ、ええ、こっこんな感じ?!
結構登り・・・。
これはハイキング・・・?
えっ、どちらかといったら登山じゃない?(笑)
かなり鬱蒼としていて、
細い木々がワッサワッサ絡みつくようにはえてる。
完全な茂みの中で、光がそこまで入らないんだね。
ヨット
ヨット
そういえば・・・
マムシ注意って
そもそもマムシってどんなだっけ??
こう、マムシって、私の頭の中でイマイチピンとこない。
熊に注意とか蜂に注意とか書かれたら、
危険信号の電気がビビッと全身に走って、ドキッとする。
でも、マムシって私いままで見たことないのかもなぁ。
ハブに注意といわれても同じ感覚なんだけど・・・
私にとってイメージしずらいものを、
危機感を感じるって、むずかしい。
なんか、心や体に危機信号が送られてこないのよね。
心や体で、危機感を感覚で感じる
あの、ワッ!!ドキって感じ、やだーどうしよう!って感じ、
あれがわかないのだよ。
出会ったり、見たことないものは、危ないよっていわれても
リアルに感じられないのかもなぁ。
・・・っと自覚しつつ、足元をじっくり見るようにする。
でもすぐ忘れる。(笑)
あっ、少し上に登ってきた感じ~。
ずっと木々のトンネルなのね~。あら?かたつむりさーん。ハロー。
平和だなぁ・・・。
人が通る地面を歩いてる。
踏んづけられないでね。(笑)
(11:09)
あら!神社があるよ~。
何も書いてない・・・
どんな神様なんだろう??
(11:10)
あっ、神社まで350m。
もうすぐ~もうすぐ~。
(11:11)
…って思ったら
これ、入口にあったほうが
左手の道に行くと展望台へ、40分。
正面の道に行くと神社へ、5分。
もちろん、今回は~
焼火神社のほうへまいりま~す。
あら?鳥居をくぐると、パラパラッと雨が・・・。
気持ちいい~潤い~。
葉にぽつぽつと雨が弾む音
私の砂利道を歩く音
鳥がご機嫌に歌う声
虫の飛びたつ羽の音
森に響くきれいな音・・・。
生きてる音・・・。
生きてる音・・・。
鳥居をくぐってからは、
ほぼなだらかな平坦道。
(11:16)
左手に神社が見えるよ。
薄暗い厳かな雰囲気。
・・・
神社まだかなぁ?
(11:20)
うわうわうわぁぁあ~っっ
きっ、きたぁぁぁーーーっっ
巨石の岩中に本殿が入り込んでる。
す、すごい。修験の霊地だよぉ~~。この神社。
かっこいい・・・威厳ある神様って感じで・・・
荘厳な空気に包まれている・・・。
あっ、こっちは・・・???
お社もあって、道?
いや、獣道という感じかしら。
道とはとても言えるような感じじゃないわぁ。
・・・
・・・
マムシ・・・マムシ ←脳みその声
だめだめ、マムシだめ。
右手にいくと、本殿の真横にいけそう~。
あら、岩窟のくぼみに、仏様もいらっしゃる。
まぁるく、優しく、あがるエネルギー。
はぁぁ・・・。
横を見ると、色あせた本殿が美しい。
本殿の近く、脇にチョンと座り
神様の見ている景色を一緒に見たくなった。
ここは、エネルギーが高いというか、
同じ地のエネルギーでも、下の拝殿とは違う・・・。
荒々しさが抜けて
空気が澄んでる感じ。
じわじわと気が体に流れ、あったかくなってくる・・・。
ふぅ~。力がぬける。ほっこり。
・・・
・・・
ねぇ、神様いいですね。
すごく静かで人の気配もなくて
この時間を・・・ありがとう。
私ね、自然や神社仏閣巡りをして、
自然を感じるようになったよ。
耳をすまして、匂いを感じて、光を見て、花を見て、
そしたらさ
風が吹いた爽やかな感覚とか、光が出たコントラストの美しさとか、
気で口の中が柔らかく甘く感じる感覚とか
自然の変化を感じながら、
自分の変化を味わうようになったんだ。
木々も花も空気も鳥も、
少しずつ、自分の中で感じるようになった。
いつからか、自分も自然の一部になった気がしたの。
でも、いつもじゃないよ。
いつも、そう感じていられるわけじゃないけど
でも、これが着地点になった気がするの。
大いなる、たくさんの存在の中の一つ。
その中で、一人を感じてみんなを感じていて・・・。
時より、この感覚を感じると、涙が出てきてね、
うまく言えないけど、
私の心がもろく優しく潤うんだ・・・。
そして心が解けて広がってく。
きっとそれは、ずっと魂は知っていて、
どこかで私の意識が忘れてしまっていたこと。
子供の頃感じたことを大人になって思いだせた。
神様巡りをしてから・・・。
ありがとう。神様。
心から、本当にありがとう。
・・・
・・・
そんなことを伝えていたら
いつの間にか太陽がキラキラ。
あったかかった。
さっ、ちょっと名残おしい気持ちを置いて
拝殿のほうへ降りよう。
あぁ、やっぱり・・・降りてみると
エネルギーがぜんぜん違う。
本殿側に比べると、拝殿側は地の太く重く荒い気。
神様、ありがとう。
ボーッと拝殿を眺めていると
森のほうから、ガサガサという草がすれる音。
えぇ?動物?
おっきい動物・・・???
一瞬ドキッと固まると
本殿側の奥の茂みからでてきたのは
えっ?男性・・・????
『あ、こんにちはー。』
『こ、こんにちは・・・。』
ナチュラル系というか
オーガニック食材とか売っていそうな
ニット帽をかぶった、40代後半くらいの男性。
『えっと・・・、どっからやってきたんですか?
さっき私ね、本殿脇のほうにいたけど、いなかったでしょ~??』
『あぁ、あの岩の上にいました。』
『えぇ?!あの岩の上って、この本殿がある岩の????』
『えぇ、よかったですよ。すごく気持ちよかった。
なんか昔の人も訪れたみたいで、古い江戸のお金もあって・・・。
あぁ、ここが本当に気持ちがよくて、
昔の人は神社を建てたんだなぁって。』
話をききながら
サラサラと崇高な光の風を感じた。
本当に気持ちいい・・・本物の聖域の気・・・。
この男性の言葉と声は
とても素直で柔らかい。
ご神体の気をそのまま運んでくれる。
『ちょっと大変ですけどね、その格好ならいけるよ。(笑)』
『え?いやいやいや。
だって、この岩の上でしょう~?
登山の恰好でも・・・ちょっと・・・
鬱蒼としてて怖いかもぉ。』
『あぁ、そうだね。
ちょっと滑ったり危ないところもあるかも。あと大きい蜂がいたなぁ。』
『それは…無理・・・。笑』
『ははは~。』
男性は岩を振り返り岩山を見上げ
『この岩に導かれたんだなぁ・・・。』
とぼそっと言った。
その言葉には全く傲慢さはなくて、
導いていただいたんだなぁって言う気持ちが解けてる感謝の言葉。
ゆったりと自然の空気をそのまま言の葉に乗せた感じ。
昔の人が気持ちが良くて訪れた聖地
その自然と、昔の人と、リンクしたい。ただそれだけ。
そういう感じがした。
『気持ちいい所で、30分ぐらいすごして、ありがとうって帰ると
気持ちがスッとするから・・・。
岩に挨拶がしたいなって、どうかな?って
素直にコンタクトするというか・・・。好きだからって。
行かないほうがいいってところは
自然がサインをくれる。
蜂がやってくるとか、土砂降りが降るとか、
何か心にも感じるサイン。』
『わかるわかる~。笑』
そうなんだ。
私もそうだった。
茂の中に入ったり、岩の上に登ったり、木の穴の中に入ったり
気持ちいい所、そういうところを探してた。
つねに一人でセンサーを立てて、いろんなところに足を運んだ。
必ずそこには、自然が持つ磁場があったから。
それが神社仏閣、パワースポット巡りにもつながる。
ただいつからか・・・気づいてしまったの。
現実世界では、神様に対しても人間のルールが厳しい。
まぁ、そういうものなんだけど・・・
時々難しいなぁって思ってね。
どうしたらいいのか・・・
そう考えているうちに、普通という枠に入ろうとしていたのかな。
多分・・・そう。
自然の気持ちいい所が、好きな素直な気持ち。
ただ、ありがとうって感じる気持ち。
その気持ちと本能を感じて
聖地を歩いてみることも
やっぱりいい・・・。
そうか、今の私その感覚、全開じゃなかったんだな。
今気づいた。
懐かしい感覚・・・
最初の頃、好きで好きでワクワクして嬉しくて・・・
自分の中にまた生まれてきた気がした。
これが私の原点・・・。
いろんな人に出会い、ツアーをしてから、
周りに気をつけるようになって
人間世界のルールという縛りに、
自分が自分で縛っていたのかもしれないなぁ。
いろんなルールは教えてもらったし
ちゃーんと、心にもう感じてる。
それを踏まえて、1周まわって、自分に戻れる気がした。
私なりの自由さ・・・。
何か、扉が開いた感じがした。
この神社は、私に光の導き
灯をあててくれる神社なのかもしれない・・・。
『ねぇ、このあとどこ行くか決まってる??
お昼、サザエ食べたいなって思うけど、一緒にどう??』
『うん、いくいく~。』
不思議だよね。
こういうところで会う人って、
基本わたし名前もきかないし、
何をやってるとか仕事をきくわけでもない。
でも、なんとなく話してて楽しい。
自然界の自由な空気が流れている人
すきなんだよなぁ。楽なの。一緒にいて。
・・・というわけで、男性と一緒に下山。
途中雨が降ってきて
木陰に入り雨宿り。
そして、駐車場に戻り、車二台でお店さがし~。
今日は西ノ島マラソンの日だったみたいで
臨時休業が多い。
こりゃ困った・・・。
ふつうそういう日って
お店みんなやっているでしょ~?って思うけど
島はみんな休んで応援にいくのだ。(笑)
港に車を置いて、見渡すと・・・
『あっ、あそこはやってそうだよ~。』
『本当だ。いってみよう。』
・・・っというわけで
入ったお店
鮮魚 ひものと書いてある
にしわき鮮魚店へ。
『今日はお刺身定食しかだせないけどいい~??』
・・・っといわれたお刺身
おいしかったよ。
満足満足。
ご飯を食べながら
今まで、どこがよかったとか旅の話をして・・・
食べ終わったら
『それじゃ、また会うかもしれないけど。』
『うん、バイバイ~。』
聖地の縁は面白い。
お互い、自由で執着しないこの感じ。
その自由循環がいいなぁって思った。
ありがとう~。
自分の心がクリアーなときに
いい素敵なスイッチを入れてくれる人に出会えた。
何かをしてもらった!
・・・って、わけじゃなくても
この人は、私のスイッチをいれてくれた。そんな気がする。
ふと・・・感じた。
素敵な人に会いたかったら
自分がいい状態、素敵な状態になることだね。
自分にエネルギーを注いで
エネルギーがぴかぴかになっていると、
気持ちいい~一日のスタートだわぁ~。