保育士の環境改善急務!裾野市の事件で終わらせない。
拙ブログにお越しいただき、ありがとうございます。皆様のポチ押し応援頂けると、大変ありがたいです。宜しくお願い致します。人気ブログランキング裾野市のさくら保育園・園児虐待事件は、虐待を受けた子供たちやそれを目撃したであろう他の園児にとっても、係わった保育士の処分だけでは済まされない問題です。どうしたら国の宝である子供を大切に育てられるのか、保育所(園)の現状を知り、考えていきたいと思います。【コロナで増えた業務】朝日デジタルによれば、『逮捕された元保育士3人のうち、服部理江容疑者(39)が「新型コロナウイルス感染症の影響で業務が増え、余裕がなくて子どもをたたいてしまった」』とのことです。https://www.asahi.com/articles/ASQD661KCQD6UTIL01W.html(記事一部引用)コロナ対応での業務急増については、深刻な問題だと以前から報じられていました。「消毒の徹底」という業務一つをとっても、子供が手にするものを端から除菌していかなくてはなりません。特に小さな子供は物をすぐ口に持っていくので神経を使います。おもちゃの数も多いですし、椅子の背もたれだって舐めてしまう子供がいますからね。コロナ対策の業務は消毒作業だけではありません。何分おきの換気、検温、手洗い等々…もともと人員不足の保育所で、一人の保育士が抱える業務が激増したことは確かです。【保育以外の負担となっているもの】子供の保育以外にも、保育士が担っている業務はとても多いです。ひな祭りの時は、お内裏様のコスプレ(紙製でビニールテープでカラフルに装飾した衣装)だったり、こどもの日には、紙製のこいのぼりを作ってくれたり、クリスマスやお正月などには室内の装飾もしていました。思い出しただけでこんなにもあります。もう35年も前に自分の子供の保育所時代のお話ですが。これらは保育以外の仕事ですよね。最近は昔と比べ、報告業務も増えているように思いますし、慢性的な人手不足と業務の多さで、辞めていく保育士も多いと聞きます。子供が好きで保育士を目指し学校を出て、やっと就職したら業務過多でやめてしまうとしたら、夢をもって保育士になった若者にとっても本当に残念なことですね。【外国と日本との比較】日本の一歳児保育の基準ですが、保育士一人が受け持つ園児は6人なのだそうです。イギリスでは3人、ベルリンでは3.75人だそうで、日本は保育士1人当たり受け持つ人数が圧倒的に多いです。自分の子供一人でも面倒見るのが大変なのに、1人で6人というのはちょっと酷すぎやしないでしょうか。このあたりの基準の見直しも必要ですね。***********裾野市の事件だけでなく、日本全国の保育所で残念ながら虐待の報告があります。もちろんすべての保育所ではないですし、献身的に保育してくださっている保育士さんがほとんどですが、事件になっているものもありますから本腰を入れて取り組まないといけません。先ずは保育士の労働環境の改善と監視カメラの設置が急務だと思います。子育てしていない国会議員や恵まれた子育て環境にあった人たちの議論だけではなく、本当の現場を知る保育士に議論の最終段階まで加わり、より良い制度を早く作り上げなくてはなりません。予算は国が出すこと。PDCAサイクルをしっかり回して、問題が出た部分は柔軟に変えていく姿勢も大切です。とにかく、待ったなしで取り組みを始めてほしいですね。