去年の 願い事、
乳ガンではありませんように。
だったな。






今年は



転移していませんように



転移しませんように。



リオオリンピックもクライマックスな8月16日。手術日。



手術時間も入院期間も短く済む左乳房摘出のみの手術をすることにして、こどもたちと早くまた一緒に過ごせるように希望した。



センチネルリンパ生検も手術も無事予定時間通り終え、一安心。



でも、さすがに手術室へ一歩踏み入れた時、今までにない思いが溢れて涙が一粒でてしまった。



そのままボロボロとこぼれそうになったけど、すぐに麻酔で眠ってしまったので、その後のことはわからないけど、先生、気づいたかな。



術後はしばらく飲み物がとれず、こんなに水がのみたいと思ったことはないほどで、発狂しそうだった。



またしばらくしてプリンを口にできたときは、生きててよかった。とおおげさにも思った。

浸潤性乳管ガン…ガン患者になったんだな、わたし。



1週間後にCTの検査結果がでて
転移はなかったようだった。



毎週、一喜一憂。



転移がなくて、本当に本当によかった。
ホッとしたのもつかの間。



次々と先生は話を続ける。全身病ではないとなれば、すぐに手術が可能です。



ただ、腫瘍の広がりがあって、全摘出になりますと言われ



また
摘出手術のみとするか、再建を同時にするかを選んで欲しいとのこと。



転移がないという喜びの余韻もなく、また地に落とされた感覚だった。



1週間、先生に言われたそれぞれのメリットデメリットを踏まえ、生活環境や人生までもひっくるめてふたりでよく考えた。



でも、はじめからもう答えはでていたんだと思う。