都知事が今年も追悼文を出さないと既に報じられています。小池都知事となった翌年、2017年からの事です。


 この嫌がらせも同年より毎年行われるようになりました。
《 9月1日のきょう、関東大震災の犠牲者を追悼する式典が各地で行われた。墨田区の都立横網町公園では、関東大震災時のデマによって虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典が、市民団体によって催され、多くの人々が参列した。一方、東京都の小池百合子都知事は、例年、知事が出していた朝鮮人犠牲者への追悼文を拒絶。さらに、墨田区の山本亨区長も追悼文を断るなど、事態はさらに大きく発展している。
 そんななか、同じ横網町公園では、朝鮮人犠牲者追悼碑の前で行われた追悼式典の目と鼻の先、ほんの十数メートルの地点で、“虐殺否定論”に立つ在特会系市民団体「そよ風」が仕切る集会が行われた。本サイトで指摘してきたように、小池都知事の朝鮮人犠牲者追悼文拒否の背景には「そよ風」によるロビー活動が見え隠れしている。 
 *略 》

 リンク先で、現在の自警団が、虐殺の口実とされたデマをまだ流布するさま等のネトウヨ言説をご確認頂けます。が、一部をここに取り上げます。集会に参加した村田春樹(外国人参政権に反対する会)の発言です。
 〈 100年、200年後に仕返しされるんです 〉
 これぞ当時から進歩のないネトウヨの心性と言えます。同様の手口で今も度々差別が煽動されています。
※ ネトウヨの生態については、前回の〈 理科 〉の項にも記してあります。


 中国人も虐殺されました。
《 虐殺の引き金となったのは、「朝鮮人が井戸に毒を投げた」「朝鮮人が暴動を起こした」といった流言蜚語だった。それを信じた人々が、朝鮮人を襲ったのである。流言蜚語も虐殺も、もともとあった民族差別の産物だった。
 ところでこのとき、一部の地域では中国人労働者も襲撃対象となっていたことは、あまり知られていない。
 *略 》
 出典:知られざる関東大震災「中国人」虐殺と「戦後日本のヒーロー」加藤直樹  2017/07/02 | アジアプレス・ネットワーク 


 日本人も虐殺されました。
 ネトウヨが最も再現したい事件でしょう。なぜって、職業差別でもある部落差別を兼ねられるからです。
《 香川県の行商団15人は福田村にある利根川の渡し船の料金所で「言葉が変。朝鮮人ではないか」と疑われ、隣村含む数百人の村人が集まった。行商団は「いろはにほへと」と繰り返し言わされたり、「君が代」を歌わされたりしたが、疑いは晴れなかった。
 その場にいた警察官が上司の指示をあおぐために現場を離れると、村人たちは一斉にすきや鎌で襲いかかり、赤ん坊を抱き命乞いする母親を竹やりで刺し、川を泳いで逃げる人を小舟で追いかけて日本刀やとび口で襲ったという。2、4、6歳の3人の子供と妊婦を含む9人が殺害された。》

《 武装して警戒に立ち、「怪しい朝鮮人」と疑問を抱く人を次々と尋問しました。》
《 背景には、大正時代の厳しい部落差別が潜んでいます。 差別の中で自立をめざした部落の人の多くが行商に従事しました。行商は香川の部落産業でした。 *略 当時の防犯ポスターには、「あやしい行商人」をみたら警察へ連絡せよと書くなど、 行商を軽蔑する見方があります 》
 出典:福田村事件 |特定非営利活動法人香川人権研究所(公式ホームページ)


 √追記 -2023/09/02
 コメント(2022/09/02 01:02)で記した ”「過去記事のコメント欄」のリンク ” を貼っておきます。