ある顧客から弊社商品(紙のパンフレット)の見積依頼のメールがあり、依頼書が添付されていました。そしてそれを開いて見るための暗証番号が別のメールで送られてくる仕組みになっていました。内心たかがウチのパンフ買うだけの事にねえと思いながら見積を出して数日後、その顧客から見積書の分を注文するとのメール、そのメールに発注書が添付されており、その発注書を見るための暗証番号が…先程と同じ仕組みです。発注書に何か指示事項が書いてあるかもしれないので、暗証番号を打ちその添付ファイルを開いて見ましたが何の事はない、私が出した見積書が顧客のフォーマットにそのまま転記されていただけでした。
その顧客からの注文は初めてではなかったので、注文お礼メール(納期などを連絡する)を返信する際、今回のこのやり方はなんだか面倒ですね、弊社としては見積の分注文しますとメールで一言でかまいませんよ、でも貴社のルールがこうなったのなら仕方ないですね、そしてこんな面倒な事をしている顧客はあまりいないという事もお伝えしておきますとのメールを送りました。…私はパソコンの機能をいじくり回す事がデジタルではないしそんなのは仕事ではないと思います。さて果たして、その顧客からメールの返信がきました。会社のルールが変わってこうしたのではなく前任者のやり方を踏襲していました、私も面倒なので次回から添付ファイル形式はやめます、という事で一件落着となりました。私はこの顧客との今後のやり取りを良い方向に変えられて嬉しかったです。
話は変わりますが、妻(社長)はAmazonプライムの会員で、私は非会員です。今、キリンの生茶という商品のテレビCMで俳優の鈴木亮平が生茶を飲むシーンでバックにかかっている曲(曲名:差し色)が私はいいなと思ったので、Amazonミュージックで250円払って買いました。これで私はPCやスマホでその曲が聴けます。これがデジタルというものですよね。さて、その曲を妻(社長)も聴きたいと言うのですが、Amazonプライム会員だったらちまちま250円払わなくてもいつでも聴けるんじゃないの、そうだよねーと夫婦で合点して、妻(社長)のPCでAmazonで曲を聴こうとその曲を検索したらですよ、差し色とタイトルの付いたアイコンみたいなのが出てきて、ああそれそれ、と(イヤホンで)聴いてもらったら、なかなかサビ(CMでかかる部分)にならん曲だねと、ん?そうだっけと思っていたら、なんと妻(社長)がコレ違う曲じゃないのと言います。…曲名も歌手名も合っているのに?と思って調べたら、Amazonは昨年からプライム会員であっても別途料金を払わないと聴きたい曲をすんなりとは聴けなくなったとの事で私は衝撃を受けました。
私が衝撃を受けたのは、別途料金が必要な事ではなく、そこにあらわれている曲名をクリックすると何の断りもなく違う歌手の違う曲が流れてくるというその馬鹿げた仕組みに対してです。聴きたい曲を聴くには別途料金が必要と堂々とアナウンスすればいいのにそれをしないAmazon、アナタ達がやっていることはデジタルとかアナログとかいう以前に、無駄で意味不明です。見積の件とくらべて私の方が絶対にAmazonより正しい感覚で仕事をして世の中を良い方向に変えているという自信を得ましたけど、こんなAmazonを日本は頼ったり彼らに振り回されているとは(皮肉な事に弊社の書籍もAmazonで販売中だゼ)、残念で嬉しくはないですね。